2012年2月8日

謎を解いて1000万円ゲット!「ストライド 1000万円埋蔵金伝説」実施中


日本クラフトフーズはストライドの新フレーバー「メガミステリー2」の発売を記念して、1月23日より2月29日まで「1000万円埋蔵金伝説」を実施しています。これは facebook 上で出題される謎を最初に解いた1名に1000万円をプレゼントするというもの。
テレビCMからも誘導を行っており、本日時点で facebook アプリ上での登録者数は35000人弱となっています。
ストーリーは非常に弱いのでARGとは言いにくいですが、段階的に情報を追加提示したり、ヒント用に偽のサイトや動画などを用意したり、謎で誘導される現地に実際にQRコードを置いておいたり(Google Street View を使用することで現地に行かなくても回答可能)と、ARGの手法を取り入れたキャンペーンであると言えそうです。

まだキャンペーン実施中のため回答などを書くわけにはいきません(し、真の正答が何かも3月12日の発表まで分かりません)が、大まかな構造と参加者の反応などを以下にご紹介します。ネタバレを含みますので、見たくない方はスキップして下さい。



  1. 公式サイト(メガミステリー2.com)から facebook アプリに登録すると、最初に性格診断が行われます。これにより9種類の性格分けが行われ、それぞれに応じた分割されたヒントが渡されます。また、最初の謎と全員共通のヒントが提示されます。全員共通のヒントは時間を追うごとに開示されていきました。
  2. 分割されたヒントを協力して集め、最初の謎を解くと、とある場所が明らかになります。その場所をURLに変換すると、「其の壱」の謎が提示されます。URLを得るまでの段取りは Google Street View でも用が足りる設計にはなっていますが、実際に現地に行くとQRコードのステッカーが貼られており、ここからでも進めるようになっていたようです。また、並行して facebook のウォールや公式 twitter アカウントにて、ヒントが公開されていきました。1月30日の「GSV」というヒントがきっかけとなって多くの参加者が次へ進めたようです。
  3.  「其の壱」からは入力欄に正答をいれると次へ進めるというシステムとなっています。ここで誤答を入力すると、ヒントサイトへ誘導されます。ヒントサイトは一見、全く関係ない占いグッズのサイトのように見えていますが、その中にヒントが含まれています。このタイミングでも twitter などでヒントがこまめに出されていました。2月2日〜3日くらいで進む手がかりが全体に共有されて一気に進展したようです。正答に癖があり、正しい手順で解いていた人もちょっとした書き方で通れておらず、正答の解き方で通過できたという情報が共有されるまで多くの人が詰まっていました。
  4. 「其の弐」では、問題文中にリンクがあり、そこから複数のサイトへのリンクが張られていました。電波系のサイト・UFOの特集サイト・あるユーザのTwitterページ・日常系のblogサイトなどです。その中にはYouTubeのビデオの埋め込みも行われており、UFO動画や女性の日常を撮った動画などが含まれていました。その中から、問題文に該当する回答に関連する答を見つけ出すというのが其の弐の問題でした。其の弐は情報量は多かったものの、素直な問題であり、すぐに解かれていたようです。なお、UFO動画の再生数は1200ほどとなっています。
  5. 「其の参」は完全にパズル問題となっていました。ヒントサイトなどを参照する必要もなく、パズルが得意な人はすぐに解いてしまったようです。誤答すると復縁の方法が記された怪しげな情報サイトへ飛ばされます。一応、ヒントが含まれていました。 
  6. 最後に、「最後の試練」が課されます。これは一人一回しか回答できず、正答したかは、正答の発表まで不明となっています。ヒントサイトなどもなく、問題だけを見て回答する必要があります。一見してすぐに飛びつきたくなる(相対的に)簡単な回答があるのですが、それが正答かどうかは分かりません。
  7. 2月7日時点では、800名弱が最後まで回答しています。
参加者コミュニティとしては、facebook ページのウォール、2ch、twitter などにあったようですが、もっとも謎解きのコミュニケーションを活発にしていたのは 2ch だったようです。匿名という気軽さにより、人に答を教えてもらう / 誤情報を教えてライバルを蹴落とす、といったやり取りが多かったようでした。また、facebook では、今回のキャンペーンの前から facebook 上で活動していたストライドのイメージキャラクターの「猿」が(謎は全く分からないというスタンスではありましたが)ウォール上で積極的なコミュニケーションを行っていたのが印象的でした。

先着1名に1000万円という賞金の功罪として、多くの人の耳目は集められたものの、若干ぎすぎすとしたコミュニケーションが散見され、また、自分が早く解けなかった鬱憤を、運営へのネガティブなコメントとして発散している様子が見られました。賞金で釣っても結局はパズルに強い層しか残れず、他の人のストレスが溜まるだけとなることが多いため、この手の知的チャレンジに関しては、もう少し生々しくない賞品の方が適当かと個人的には感じています。

賞品が先着順にも関わらず、開始時のゲームデザインが協力型になっていることなど、若干ちぐはぐな印象も受けますが、きっと紆余曲折あってのことなのだろうと推察いたします。コアプレイヤーからは謎に対する不満(全体を貫く一貫性や美しさがない)が若干見られましたので、謎制作の専門家集団とコラボすればさらによかったとは思いますが、ARGからストーリーとコミュニティと代替現実感を抜いたらこんな風になるという、ナゾ解き+トランスメディア的なアプローチの面白い事例かと思います。まだ参加されていない方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

記事元
ストライド メガミステリー2 1000万円埋蔵金伝説

1 件のコメント:

  1. 新しいの始まる見たいすね。 http://matome.naver.jp/odai/2139230821345799001

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