2019年8月16日

【ミニニュース 2019/08/16】街をゲームブックで冒険する『演劇クエスト』/Perfumeゆかりの地でポスターを探す『#Pcubed_P』

■江東区をゲームブック形式で冒険する『演劇クエスト・メトロポリスの秘宝』



東京都現代美術館では2019年8月3日〜10月20日の間『MOT サテライト 2019 ひろがる地図』という展覧会を開催していますが、その中で『演劇クエスト・メトロポリスの秘宝』という街歩きゲームの企画が行われています。

これは、展覧会を基点にゲームブック形式で江東区の周辺を回る周遊型イベントになっています。
制作はorangcosong(藤原ちから&住吉山実里)+進士 遙のユニット。
不勉強で知らなかったのですが、『演劇クエスト』シリーズはすでに何作も作られていて、日本だけでなく、海外でも展開されているそうです。


上の写真で分かるように、ゲームブックはかなり本格的な冊子です。
(英語も収録されているから実際のボリュームはこの1/2ですが、それでも結構な量)
そして、このボリュームでありながら、何と冊子は無料なのです!

この冊子のパラグラフをゲームブックのように移動先で参照しながら街を歩いていく訳です。(スタートのパラグラフは『 ひろがる地図』展の中にもあります)



石川も少しだけやってみましたが、面白いと思ったのは現実の場所を物語で見立てており、それによって場所に別の意味が生まれていること。
「あそこにはスパイがいるぞ、気をつけろ」と言われるとちょっとコソコソするし、「あの建物は司令室だ」と言われるとそんな気がしてくる。
謎解きのために場所を無機質に消費するのではなく、周遊が進むにつれて、いろんな場所にこの物語ならではの意味が浮かび上がっているのが興味深かったです。

また、ゲームブックの構造も、街歩きでしかできないギミックがいくつか組み入れられていて、単に街歩きのためだけに安易にゲームブックにしたのではない、ゲームブック愛を感じました。

なお、謎解きクラスタのためのアドバイスを以下のTwitterでまとめたので、これからチャレンジしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。



【関連リンク】

■Perfumeの撮り下ろしポスターを探す「#Pcubed_P」始動

2019年9/18に発売されるPerfumeのベスト盤『Perfume The Best “P Cubed”』に合わせ、「#Pcubed_P」というプロジェクトがスタートしています。


これは、Perfume結成20年間のゆかりの地に、撮り下ろし、絵柄違いのグラフィックポスターを8月12日からベスト版発売日の9月18日まで各所に掲出するというもの。
その場所のヒントは特設サイトに順次掲載されるようです。

画像:「Perfume The Best “P Cubed”」特設サイトより http://www.perfume-web.jp/cam/best-pcubed/

そして、発見したポスターの写真を、「#Pcubed_P」のハッシュタグとポスターナンバー「#pcp??」をつけてTwitterで投稿すると、「Perfume The Best “P Cubed”」特設サイトの地図上でも投稿者が撮影したポスターの写真が反映されていきます。

彼女たちのデビューの地である広島から1枚目のポスター掲示がスタートし、8/15現在では4枚のポスターが発見されているようです。デビュー20年間の足跡を巡るような形で展開されるのでしょうか。


場所のヒントは謎解きクラスタには易しすぎるかもしれませんが、そもそもPerfumeファンだったら、ヒントなしでも聖地にポスターが掲示されたらすぐ発見しそうな気がしますね(笑)。

【関連リンク】
(文章:石川淳一)

2019年8月2日

Twitterを使ったイマーシブシアター補完の試み『speakeasy OZ presents GRAND OPENING PARTY』

2019/07/28に都内某所で行われたイマーシブシアター『speakeasy OZ presents GRAND OPENING PARTY』。
1回の参加者20名、4回のみ公演という小規模な舞台ではありましたが、逆に小規模なりの試みをTwitterを絡ませることで行っていたので、簡単に紹介したいと思います。

1つはネタバレ完全OKだということ。
今後の再演が予定されていないこともあってか、公演で起こった事について、すべてオープンにしてよいとの姿勢です。



もともと、複数の物語の流れがあるイマーシブシアターは複数回数参加しないと、その全容が分かりにくいのが欠点です。
今やイマーシブシアターの代表格と言えるニューヨークの『Sleep No More』では、元ホテルのビルをまるまる貸し切り。1回の公演の中で同じ内容が複数回行われ、かつ常設公演なので二度目以降の参加の敷居も低く、複数の流れがあってもそれなりに楽しむ事ができます。

しかし、『Sleep No More』のような形態を取れる公演はめったになく、多くのイマーシブシアターは限られた期間、限られた広さの中で上演するしかない訳です。
そうなってくると、複数回参加したくてもチケットが売り切れたり、スケジュールの都合で参加できない場合が起きやすく、結局物語の全容が分からないままという事態になりかねません。

今回Twitterでのネタバレが全面OKになったおかげで、当日見れなかった他のルートの情報を参加者からフォローしてもらい、ある程度の内容をTwitter上で知ることができます。もちろん没入感は大幅に落ちますが、他ルートを見れずにもやっとした気持ちを抱えたままであるよりはよほどいいのではないでしょうか。



もう1つは、お芝居と絡む形でTwitterを使ってトランスメディア的に物語を補完している点です。
会場のサイズや予算規模から同時多発的なイベントが限られる小イベントでは、会場だけでできる物語の広がりはどうしても限られてしまいます。『speakeasy OZ presents GRAND OPENING PARTY』でも、使われる場所は、観客が通常入れないステージを含め4カ所しかありません。

https://twitter.com/BarOz2019/status/1150731755357425667より

その中で物語の幅を広げるための一つのアプローチとしてTwitterが使われている訳です。



詳しい流れはtogetterにまとめていますので、興味ある方はそちらをご覧ください。

これらの試みも含めイマーシブシアターとして成功しているかといえば、正直、上手くいってない部分も多々あったとは思います。
しかし、ようやく活発になってきた日本のイマーシブシアターでこのようなチャレンジした意義はあるのではないでしょうか。

『speakeasy OZ』では10月に次の公演があるようですが、今回の経験を活かして、より素晴らしいイマーシブシアターが開催されることを期待しています。

 【関連リンク】
(文章:石川淳一)

2019年7月26日

【ミニニュース 2019/07/26】明治村で『るろうに剣心』脱出ゲーム/海外の体感型ゲームも!『SCRAPナゾビル吉祥寺』

■今度は明治村で『るろうに剣心』脱出ゲーム

「バッキンガム宮殿でレオナルド・ダ・ビンチ」「ルーブル美術館でキャッツ・アイ」と「らしい」有名な場所での脱出ゲームをARG情報局でも連続して取り上げましたが、いずれも海外。なかなか参加できるものではありません。
そういった中、ようやく「これは!」と思える日本でのイベントが発表されました。
愛知の博物館明治村で行われる『るろうに剣心』のリアル脱出ゲームです。

2019年8月から明治村では『るろうに剣心』とのコラボイベントの開催が決定しており、おそらくそのコラボの一環として行われるのではないかと思います。

まだイベントの開催が発表されただけで内容の詳細は不明ですが、明治村のロケーションを活かしてどこまで「らしい」作り込みが行われるのか期待したい所です。


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■海外で話題の体感型ゲームも!『SCRAPナゾビル吉祥寺』2019年11月オープン

今回はSCRAPのニュースが続きますが、SCRAPは吉祥寺に新店舗「SCRAPナゾビル吉祥寺」をオープンすることを発表しました。
オープンは2019年11月13日。詳細は、9月初旬に改めて発表予定とのこと。


注目したいのは、「海外で話題の体感型ゲーム」も取り扱うという点。
海外のエスケープゲームやイマーシブ系ゲームは、日本とはまったく違った魅力ある作品も多いので、そういったものが国内で手軽に遊べるようになるのは嬉しいですね。



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2019年7月19日

【ミニニュース 2019/07/19】キャッツ・アイからルーブル美術館の宝を守れ/USJのイマーシブシアター続編決定

■今度はルーブル美術館で脱出ゲーム。そして題材はなんと『キャッツ・アイ』!

2019/7/12のミニニュースでバッキンガム宮殿の脱出ゲームを取り上げたばかりですが、今度はパリのルーブル美術館で2019年9月6日~8日の3日間、脱出ゲームが行われます。
イベント名は『Mission Cat's Eye』。そうタイトルで分かるように、その題材は何と北条司の人気マンガ/アニメ『キャッツ・アイ』なのです。!

怪盗「キャッツ・アイ」から、ル-ブル美術館宛に送られてきた犯行予告状「キャッツアイカード」。プレイヤーはルーブル美術館の警備担当として、彼女たちからルーブル美術館の美術品を守るために6人でチームを結成し謎を解いていく、という設定のようです。

フランスでは『シティハンター』が実写映画化されるなど、北条作品は人気が高いようですが、まさかルーブル美術館にキャッツ・アイが忍び込むという設定の脱出ゲームを実現させてしまうとは!

参加言語はフランス語のみと、日本人にとってはバッキンガム宮殿以上にハードルが高そうですが、ぜひどなたか挑戦してみて、ARG情報局にレポートお待ちしております!


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■USJの人気イマーシブシアター『ホテル・アルバート』続編が開催決定

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが2018年に大人向けのハローウィンイベント『大人ハロウィーン』のメインコンテンツとして開催したイマーシブシアター『ホテル・アルバート』。
開催期間半ばですべてのチケットが完売したほどの人気になりましたが、その続編『ホテル・アルバート2』が2019年のハロウィーンに合わせて9月7日(土)~11月4日(月)の約2ヵ月間開催されることになりました。



今年はエリアが拡大され、新しい趣向も取り入れられるようですね。
日本でイマーシブシアターが開催される際の弱点「期間が短すぎてリピート参加できない!」も2ヵ月の公演期間があるホテル・アルバート2』なら安心・・・といいたい所ですが、昨年の人気を考えると早めにチケットを抑えた方がいいかもしれません。


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(文章:石川淳一)

2019年7月12日

【ミニニュース 2019/07/12】バッキンガム宮殿で脱出ゲーム/欅坂46・日向坂46のゲームプロモで謎解き

■バッキンガム宮殿でレオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにした脱出ゲーム

ロンドンのバッキンガム宮殿では、宮殿内のギャラリーで開催されているレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年記念の展覧会「Leonardo Da Vinci: A Life in Drawing」に合わせ、レオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにした謎解き脱出ゲーム『ESCAPE ROOM: LEONARDO ARTMERGENCY!』を2019年10月13日までの金曜日と土曜日に開催するとのことです。

【公式】ESCAPE ROOM: LEONARDO ARTMERGENCY!より

この時期にもしロンドンに行かれる方がいたらぜひ、と言いたいのですが公式サイトをみたら、もうチケット売り切れていますね。まあ、この場所でこのテーマだと、みんな参加したくなりますよねえ。

少し前にも、オペラ座で『オペラ座の怪人』をモチーフにした脱出ゲームが話題になりました。
こういった歴史的な建造物で脱出ゲームが開催されるということは、脱出ゲームが世界的に一般まで認知されてきたということでしょうか。

  【関連リンク】

■欅坂46・日向坂46のゲームプロモでトランスメディアな謎解き

2019年6月28日からYouTubeの動画を発端とした、欅坂46・日向坂46の音楽ゲームアプリのプロモ謎解きが行われました。

1本目の動画「消えた「声」を聞かせて。1/7」では、欅坂46の「避雷針」の歌詞の一部が消え、最後に「New app Coming… その「声」を「LINE」で」と表示されます。


そして、動画の説明欄にはURLも書かれており、そこに飛ぶとLINEの友達登録のためのQRコードが。
そして、友達登録すると、LINEで謎の言葉が現れます。


参加者は、全部で7本の動画をヒントに答えを見つけ、その言葉をLINEに打ち込むと欅坂46・日向坂46の音楽ゲームアプリのプロモーションサイトに案内されるという仕組みです。
また、早めに謎を解いた人には、いち早くゲームアプリに触ることができるクローズドβ版テストに応募できるご褒美があったようです。

1本目の動画が投稿された時点では公式かどうかも明らかにされておらず、それが逆にファンの間で話題となって拡散したあたりは、ARGの拡散パターンに似ていますね。

謎そのものはそんなに難しくはないですが(『ねとらぼ』で書かれていた正解率10%以下というのは、最初の動画しかないタイミングなのでしょうか?)、動画やプロモーションサイトなどのコンテンツがとても美しくに作られていて、欅坂46・日向坂46のファンでない方も一見の価値がありますので、ぜひ挑戦してみてください。

【関連リンク】
  • 欅坂46・日向坂46 New App Coming(YouTube)https://www.youtube.com/channel/UCPUReSjh3bH5tLECf_qePbA
  • 正解率10%以下!? 欅坂46・日向坂46の音楽ゲームアプリへつながる“謎解き問題”が難しすぎると話題に(2019/07/07 ねとらぼ)https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1907/06/news028.html
(文章:石川淳一)

2019年7月11日

『ストレンジャー・シングス』Windows 1.0コラボだけでなくARGも開始!

■『ストレンジャー・シングス』Windows 1.0コラボだけでなくARGも開始!

米マイクロソフトが突然Windows 1.0をアピールし始めて、何事かと世界中の人たちが困惑していた訳ですが、7月4日からNetflixで配信が始まった『ストレンジャー・シングス』シーズン3とのコラボ企画だったとEngadget日本語版が伝えています


『ストレンジャー・シングス』シーズン3の時代設定が、Windows1.0発売と同じ1985年ということでのタイアップのようです。


米MicrosoftストアにはWindows 10用の「Windows 1.11」アプリも公開されています。1985年当時の雰囲気を感じながら『ストレンジャー・シングス』に繋がりのあるゲームを遊ぶことができ、秘密のコンテンツをアンロックできるそうです。
残念ながら日本からはダウンロードできず、遊ぶことできるアメリカのファンがうらやましい限りです。

・・・と、ここまではWindows1.0の騒ぎもあってけっこう日本でもニュースになっていますが、どうやら『ストレンジャー・シングス』のARGも始まっていると、ARG系の情報交換が活発な投稿サイト「reddit」でスレッドが立っています

2019年7月5日

【ミニニュース 2019/07/05】『モンスト』のトランスメディアな謎解き/『ハリー・ポッター 魔法同盟』サービス開始

■動画やTwitterを使ったトランスメディアな謎解きプロモーション『モンストサスペンス劇場』

気づくのが遅れてリアルタイムに取り上げられませんでしたが、スマホゲーム『モンスターストライク』で、トランスメディア的な謎解きイベントが行われたので軽く紹介しておこうと思います。

2019年6月24日に『モンストサスペンス劇場』と銘打って、『モンスターストライク』アプリおよび公式サイトでハンバーグ店店主が襲われた犯人を当てるイベントが始まりました。
動画「事件発生篇」と「現場検証篇」、そして船越刑事の捜査メモを元に、犯人が誰かを『モンスターストライク』アプリ内から応募でき、正解者でオーブ2000万個を山分けできるというキャンペーンです。



同時にTVCMも放送されました。短期間のイベントなのに気合い入っています。


正解は、6月27日19:00放送の「モンストニュース」内で配信された『モンストサスペンス劇場「解決篇」』で発表されました。
そこでは犯人を特定する手がかりが、「現場検証篇」の映像内に登場したハンバーグ店店主のTwitter内にあったことが明らかになったのです。


さらに真犯人を暴いたのが『モンスターストライク』の新しい限定モンスター「シャーロック・ホームズ」ということで、新モンスターのプロモーションも兼ねたイベントだったという訳です。

海外でもゲームの新しいキャラクターやサービスのプロモーションとしてショートARGやトランスメディアプロモーションが行われる手法は一般化していますが、今回の『モンスターストライク』のイベントは、4日間ということもあってか、さらにポイントを絞った感じです。
今後、日本でもこういったゲームプロモーションが一般化するか注目ですね。

【関連リンク】

■『ハリー・ポッター 魔法同盟』日本でもサービス開始!

Niantic社の位置情報ARゲーム『ハリー・ポッター 魔法同盟』が日本でもダウンロードできるようになりました。

石川も少し触ってみていますが、『Ingress』や『Pokemon GO』に比べると、かなりゲーム的な要素が増えているのと、バトルでアクション性があるので、けっこうじっくりやるゲームに仕上がっていますね。



ゲームはハリー・ポッターの世界観をしっかりと持ってきてる感じですし、物語的なミッションもあるようです。
「ARG情報局」的に期待する、現実世界を絡めた物語体験があるのかは、まだ何とも言えない状況ですが、今後の展開に期待したいところです。

【関連リンク】
(文章:石川淳一)