2019年2月21日

【ミニニュース】森見登美彦『熱帯』コラボ 大人のスタンプラリーが京都と福岡で(他2本)

■森見登美彦『熱帯』コラボ 大人のスタンプラリーが京都と福岡で

森見登美彦の最新作小説『熱帯』。その小説とコラボした大人向けのスタンプラリーが京都と福岡で2019/4/30まで開催中です。

[イメージ:文芸春秋BOOKSより

なぜ「大人向けのスタンプラリー」かというと、回るのがBarだから。
森見登美彦氏の小説『熱帯』の謎を追いながら、夜の街に散らばる酒場を小説に登場する「不可視の群島」に見立てて巡る、冒険型スタンプラリーという訳です。
しかも、お店の名前も伏せられていて、秘密の地図の記号を手がかりに自分の手で探さなければなりません。

イベント参加者だけが楽しめるオリジナルカクテル&シークレットウイスキーも用意しているとか。ノンアルコールもあるので、お酒の苦手な方もOK。
嬉しいことに福岡がエリアになっているので、私も今週末廻ってみようと思います。(関東の方はごめんなさいw)

【関連リンク】
  • 『熱帯』に登場する“不可視の群島”が夜の街に出現。 京都&福岡で、あなただけの冒険を楽しみ尽そう!(2019/02/15 文芸春秋BOOKS)https://books.bunshun.jp/articles/-/4649


■Haloの体験型アトラクションツアーが今夏アメリカで

Microsoftのゲーム『Halo』シリーズといえば、ARG情報局的には「I Love Bees」を始めとした数々のプロモーションARGでおなじみですが、2019年夏にHalo世界を体験できるアトラクションツアー『Halo Outpost Discovery』が全米5カ所で行われるとのことです。
宇宙船からの脱出ゲームや操縦シミュレーション、VRを使った対戦ゲームなどをリアルなHaloワールドで楽しめます。
Haloファンがゲームの世界を現実のように体験できる、テーマパークとフェスティバルの雰囲気を組み合わせたものを目指しているそうです。

【関連リンク】

■新宿にジャンプヒーローたちの必殺技の痕跡が!?

東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードの壁が孫悟空の「かめはめ波」や、ルフィの「ゴムゴムの火拳銃」、ナルトの「螺旋丸」で撃ち抜かれた!?

[イメージ:PlayStation Blogより

これはジャンプのヒーローたちがリアル世界で戦うゲーム『JUMP FORCE』の発売記念プロモーションです。それに先駆けた2/18には東京都内6箇所で「JUMP HERO'S WALL」の出現を報じる「号外」も配られたとか。プロモーションは今週末の2019/2/24までですので、直接見たい方はお早めに。こういう手法はヒーロー的なARGでも活かせそうですね。

関連リンク】
(文章:石川淳一)


2019年2月15日

【ミニニュース】映画を鑑賞から体験に変える『THE STORY HOTEL』が3/15横浜に(他3本)

■映画を鑑賞から体験に変える『THE STORY HOTEL』が3/15横浜にオープン

株式会社ビジュアルボイス、株式会社アカツキライブエンターテインメント、株式会社ツクルバの3社は3/15にオープンする横浜駅直通の複合型エンターテインメントビル「アソビル」に国内初のショートフィルム体験エンターテイメント施設『THE STORY HOTEL』をオープンするとのことです。


『THE STORY HOTEL』は、ショートフィルムや小説を活用して、物語の楽しみ方を「鑑賞」から「体験」へと転換させた、物語の世界を体験できる展示とのこと。

アソビルは『リアル脱出ゲーム』のSCRAPも出店が決定しており、新たな体験型ゲーム施設として注目が集まりそうです。

関連リンク
  • 映画を鑑賞から体験に変えるショートフィルムギャラリー 「THE STORY HOTEL」 3月15日(金)、横浜駅前「アソビル」にオープン(2019/02/05 ビジュアルボイス公式サイト)
    https://v-voice.jp/news/475/
  • アソビル公式WEBサイト
    https://asobuild.com

■NoEscapeが池袋にビル丸ごとの大型新店舗を2/16にプレオープン

新宿でルーム型の脱出ゲームを展開していたNoEscapeが池袋になんとビル丸ごとの大型新店舗をオープンするとのことです。
2/16のプレオープン時は新宿店と同じコンテンツでスタートですが、8月までには以下のような施設を完成予定とのこと。

・リアル体験脱出ゲーム 4部屋
・予約不要で遊べるミニ脱出ゲーム 7部屋(他謎制作団体考案の部屋も開催予定!)
・予約不要で遊べるリアル怪盗ゲーム 7部屋
・ホール型脱出ゲーム(約40人収容可能)
・ドリンクバーを低価格で楽しめるカフェ(約40人収容可能)


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■ストラテジーゲームの老舗が作る出会い系アプリはARG?

ゲーム系ニュースサイト『Game*Spark』は、ストラテジーゲームの有名メーカーParadox Interactiveが開発している出会い系アプリ(!)のベータ版サイトが、ARGかもしれないというニュースを掲載しています。
今の所まだ目立った動きはないようですが、ARGかどうかも含め今後の動きに注目したい所です。


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■Kickstarter公募のARG『The Wilson Wolfe Affair』ついに発送開始

2017年末にKickstarterで出資を募っていた、1930年代のアニメをモチーフにしたパッケージ型ARG『The Wilson Wolfe Affair』ですが、ついに発送が開始されたようです。


Kickstarterでありがちなパターンとして『The Wilson Wolfe Affair』も、当初の完成目標だった2018年7月からはかなり遅れてしまいましたが、まずは無事出荷された事を喜びたいところです。

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(文章:石川淳一)

2019年2月7日

【ミニニュース】台湾ゲームの謎解きプロモーションを日本語で解説 他

■台湾ゲームの謎解きプロモーションを日本語で解説

2019年2月19日にsteamで発売予定の台湾Red Candle Gamesのホラーアドベンチャーゲーム「還願 DEVOTION」。
Facebook上で発売前の謎解きプロモーションが行われていましたが、何しろ中国語の壁は高い。
ところがカツキ さんという方がなんと日本語による考察動画をニコニコ動画にアップしてくれています。



台湾のこういった事例が日本語で紹介されることはほとんどないので、とても貴重な情報ではないかと思います。
「還願 DEVOTION」では1月中旬からARGも展開しているようなので、ぜひARGの考察動画も期待したいころです!
※2019/02/08追記 ARGの考察解説が開始されました!

【関連リンク】

■演劇・映画と街歩きをミックスさせた外国人向けナイトツアーが銀座で

残念ながらすでに終了したイベントですが、2019年1月26-29日に銀座で演劇・映画と街歩きをミックスさせた外国人向けナイトツアー「GINZA THEATRICAL NIGHT TOUR」が開催されました。
外国人向けのツアーということで英語での公演でしたが、日本の体験型ゲーム関係者の方も何人か参加されていたようです。


イベントの様子はBUSINESS INSIDER JAPANの記事が詳しいですが、日本語版での開催をぜひ期待したい所です!

【関連リンク】

(文章:石川淳一)


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2018年5月21日

視聴者参加型ドラマ「ソーシャル探偵 ××と××」のSNSミッションが2018年5月21日(月)19時から開始

(※本記事はARG情報局宛にいただいたプレスリリースをもとに作成しています)




モバイル向けアプリサービス「大阪チャンネル」と、NTTぷららが運営する「ひかりTV」で5月31日から毎週木曜日に全6回で配信される視聴者参加型ドラマ「ソーシャル探偵 ××と××」。
そのSNSミッションが2018年5月21日(月)19時からスタートします。


同時間帯にドラマ撮影を行っており、出演者であるアイドルグループNMB48のメンバーたちが通常使っているSNSからフォロワー達へ「ミッション」への協力を要請、その結果に応じてドラマ本編の脚本が書き換えられていく仕組み。


ミッションの進行はTwitterハッシュタグ「##ソーシャル探偵XXとXX 」で確認できるようです。


関連リンク
「ソーシャル探偵 ××と××」特集ページ(大阪チャンネル内)

2018年4月23日

自宅で探偵になれる!? 「Hunt A Killer」



(この記事は、えぴくすさん(@epi_x)に寄稿していただきました)

ドラマの中の名探偵のように、怪しげな事件に巻き込まれ、そして、真相を明らかにしたい!と思ったことはないでしょうか。
そんな夢を叶えてくれるサービスがあります。(ただし、英語ですが)
会員数3万人という月刊ミステリー小包サービスの "Hunt A Killer" のご紹介です。

(以下、初期設定のネタバレがありますので、ご注意ください)

公式サイトから申し込み、しばらく待つと、1つの小包が届きます。
中を開けると、一番上には、ボランティアへの協力ありがとう、というお礼の手紙が。

どうやら、刑務所や精神病院など、訳ありの場所にいる孤独な人々と文通するボランティアに参加した(という設定の)ようです。
ボランティア組織が間に入ってくれるため、相手にこちらの素性は伝わりませんし、手紙の中身が犯罪的でないことを検閲で保証。安心して文通が出来るという訳です。(正確には、手紙を読むだけでOKで、返事は書かなくて良い、という設定です)

そして、その下にはその訳ありの文通相手からの手紙が入っているのですが……。たしかに害のある内容ではないものの、奇妙に謎めいた妖しい文面に戸惑います。そして、手紙に同封された黒塗りされた新聞記事や、意味のわからない図版の数々に、さらに疑念は深まります。


というところから Hunt A Killer の最初のシリーズ "AWAKENING" が開始。このあと、毎月1つずつ小包が送られてきて、徐々に隠された事件の姿が浮かび上がってきます。

もう少しはっきりとした事件が起こるのかと期待していたのですが、「検閲されている文通」という設定上、最初は核心的な表現がないままで過ぎていきますので、はっきりした謎解きを求める人には向いていないコンテンツかもしれません。しかし、手紙に隠された暗号や、インターネット上の調査などで、断片的に少しずつ情報が積み重なり、やがて事件の詳細が明らかになっていく、という体験を前向きに楽しめる方にはオススメです。

なお、レトリックに富んでいたり、暗号が織り交ぜられた英文が届くため、英語のレベルはかなり高いことは申し添えておきます。そして、全然わからないのは自分の英語の読解力の問題かな……と公式のサポートコミュニティを覗いてみると、ネイティブのユーザさんの「ぜんぜんわけがわからないんだけど」という質問に、「とにかくググれ」とだけ返答がついている地獄絵図が繰り広げられていたりします。参加される方はがんばってください!

システムについてもう少し補足しておきます。基本は月会費制で、北米在住の方は月30ドル程度払うとパッケージが届きます(まとめ払いの月数によって値段は下がります)。更に追加の送料を30ドル程度払うことで、日本に送ってもらえます。

最初のシリーズは8話構成、つまり8ヶ月で終わりますが、テレビドラマのように、次のシリーズがすぐに始まるため、いつまでも探偵体験を楽しむことができます。

また、いつ始めても、episode 1 から毎月順番に送られてくる仕組みです。そのため、ネット上には先行しているユーザがたくさんいますが、こんなコンテンツを有料で楽しむ人たちですので、ユーザのモラルは大変高く、ネット上にはネタバレはほとんどありません・・・でした。

ところが、最近、とても詳細な非公式まとめサイトができたようです! さらにさらに、なんと、公式で各話のネタバレ込みのまとめページまで作ってくれるようになりました(AWAKENING ep1のみパスワード無しで閲覧可能)。

正直なところ、初期は不親切すぎて脱落者続出まったなしの構造だったため、必要な人にはまとめた情報が得られる今の構造のほうがとても適切だと思っております。

サポートが手厚くなって遊びやすくなりました Hunt A Killer、ご興味が湧いてきた方がいらっしゃいましたら、ぜひ購読してみてください。なお、既存のプレイヤーの紹介で始めると、紹介した人とされた人が互いに1ヶ月無料になるという素敵な制度もありますので、始める際はぜひお近くのプレイヤーを捕まえてみていただければ。

余談ですが、最近特に国際郵便のセキュリティが厳しくなっている中、パッケージの見た目が怪しい上に、内容物も怪しいアイテムだらけの Hunt A Killer は、年々セキュリティチェックが厳しくなっておりまして、最近は In Game で検閲されているのか、本物のセキュリティチェックで検閲されたのか、何がなにやらという状況になりつつある今日この頃です。
ときどき、とんでもないアイテムが封入されていたりするため、はたしてリアルなセキュリティチェックをくぐり抜けてこれるのか……ぜひご自分の目で確かめてください!


以上で、簡単ですが、Hunt A Killer のご紹介でした。もしも何か気になることなどありましたら、分かる範囲でお答えしますので、 @epi_x までお気軽にお声がけくださいませ。

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2018年3月28日

ARG入門として最適な『ARGってなんだ?』スライド紹介

以前「【告知】『​ナゾガク2017秋』のステージイベントで『ARGってなんだ?』」でお知らせしておきながら、そのときに公開されたスライドを紹介するのをすっかり忘れていました(>_<)

謎解きゲームのイベントで使われたスライドということもあって、ARGの定義から始まり、用語の説明、有名作から最近のものまで数多くの国内外の事例の紹介が行われています。
特に最近のARG事例は、あまり日本で紹介されたことのないものも含まれており、最新のARGの動向を知るのに貴重な情報源となっています。

もちろん、タイトル通り「ARGってなんだ?」と思っている初心者の方にも、ARGの概要を手軽に把握できるARG入門としてオススメなスライドです。
ぜひご覧ください!




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2017年11月10日

【ARG的ブックガイド】シャーロック・ホームズ 10の怪事件


二見書房 1985年日本版初版
ゲイリー・グレイディ、スーザン・ゴールドバーグ、レイモンド・エドワーズ 著
各務三郎 訳


日本では1980年代半ばにゲームブックのブームが巻き起こり、さまざまなゲームブックが翻訳・執筆されました。今回紹介する『シャーロック・ホームズ 10の怪事件』この本もそういったゲームブックの1つです。

ただ、この本をあえてARG情報局で取り上げるのは、ゲームシステムがARG的なトランスメディアゲームとしての特長を持っているからです。
その秘密は、捜査に使う4つの付録にあります。

  • ロンドン市街地図
    いくつかのブロックと番地に分けられており、それが書籍内のパラグラフの役割も果たしています


  • ロンドン住所録
    たくさんの名前が住所と共に記されています。ロンドン地図と照らし合わせることで、特定の人物がどこにいるかが分かります。また、職業別の欄もあり、例えばある個人が自宅とは別に職場がある場合にも調べることができます。


  • タイムズ
    10の事件の発生日に合わせて10日分が収録されています。
    一般的なニュースから、誕生、訃報、尋ね人といった3行広告までさまざまな記事が載っています。


  • 捜査の情報源・一覧
    片面は小説にもたびたび登場する「ベイカー街遊撃隊」のメンバー証になっており、もう片面は重要な手がかりを常に手に入れられる捜査地点の一覧が裏に書かれています。



プレイヤーはこれらの情報を組み合わせながら事件の解決を目指します。
事件のプロローグを読んだら、事件の内容を考え、どこに行くかを考えます。
このゲームブックはパラグラフがすべて住所になっています。
そして、プロローグに出てきた情報を場所に結びつけて、有益な情報を与えてくれそうな場所に向かう(=その住所のパラグラフを読む)のです。



たとえば、話の中に出てきた名前や会社の住所は「ロンドン住所録」で住所を特定できます。
話の中に「~通り沿いの工場」のような表現があれば、「ロンドン市街地図」でそこに該当する場所を探します。また、地図上の距離が事件解決のヒントになるかもしれません。
「タイムズ」を読めば、事件に関係していそうな記事が載っているかもしれません。(事件によっては「タイムズ」の記事からスタートする場合もあります)
司法解剖の情報や、スコットランドヤードが集めている情報を知りたければ「捜査の情報源・一覧」に載っている重要な場所に行けばいいでしょう。
まさにシャーロック・ホームズの世界でホームズが行っていることをプレイヤーも体験できるのです。

プレイヤーは自分が推理して好きな順でさまざまなメディアを調査し、そこから浮かび上がったさまざまな場所を好きな順番で回ることができます。
そこが単なる分岐型ゲームブックと『シャーロック・ホームズ10の怪事件』の違う点です。
事件の解決への道筋と使うメディアはプレイヤーによって千差万別。
この体験が、現実にあるさまざまなメディアを使って証拠を探す代替現実感と、プレイヤーごとの体験感を生み出しているわけです。

ゲームの基本的なスコアは、捜査地点数と最後に提示された「質問事項」の正解度で決まります。
解答編ではホームズが解決に要した捜査地点の回数が提示され、あなたがホームズを上回れたかどうかが表示されます。
でも、私なんかはホームズと競ったりしないで、無駄な寄り道とか、どうでもよさそうな情報とかも追っかけて、19世紀のロンドンを楽しんでいます(笑)

この本は出版が1985年のため、現在新刊で手に入れることはできませんが、当時かなり売れたこともあってか古書では比較的簡単に手に入ります。
あなたも、シャーロック・ホームズのいるロンドンを冒険しませんか?

(文章:石川淳一)