2011年11月27日

12月3日 「第1回ARG制作者ミーティング」開催

「元気ARG」の元気株式会社さんからいただいたニュースリリースを転載します。
なお、元気さんは、個人制作ARGの「BUBBLEGUM」の制作のサポートを表明されるなど、
制作者の支援活動にも熱心に取り組まれています。


ARGの制作に興味がある。こんなARGをやってみたい!
制作者ミーティングで、そのアイディアを形にしませんか?
自由に情報交換をしながらARGを作っていきましょう。
今回、まずは参加者のみなさんで顔合わせを行いたいと思います。
既に行っている人も、またこれからやりたいと考えている人も
お気軽にご参加下さい。


【開催概要】

名称:第1回ARG制作者ミーティング

日時:2011年12月3日(土曜日)14時開始~17時終了(開場13時30分)
会場:中野坂上ハーモニータワー 15階元気株式会社会議室
主催:元気株式会社コンテンツ事業部
参加費:無料 ※会場までの交通費は各自でご負担下さい。

対象者:ARGの制作に興味がある方
ARGに興味がある方であればどなたでも

定員:12名

参加登録は以下をご覧下さい。

11月のニュースまとめ その2

この1週間の間にネタが溜まってしまいましたので、まとめ記事をもう一本。

文化系トークラジオ Life の11月27日のテーマは「ゲームと社会設計」

本日25時放送の TBS ラジオの文化系トークラジオ Life のテーマは「ゲームと社会設計」とのこと。出演者の一人、濱野智史氏(@hamano_satoshi)は先週、朝日新聞の論壇時評に「ゲームの力が社会を動かす」という記事で ARG やゲーミフィケーションについて述べたばかりです。今回のラジオでもジェイン・マクゴニガルの "Reality is Broken" なども踏まえた上での議論が展開されるようです。番組ページからダウンロードできる予告編によるとゲームの快楽とゲームのルールについて話したいとのこと。TBSラジオで聴けるほか、インターネットでも radiko や Ustream でも聴くことが出来ます。

ライブミステリー「サスペクツ」募集開始

北秋田で1月に開催される ライブミステリーゲーム サスペクツ の募集がようやく始まりました。サスペクツの特徴は、参加者の中に犯人や関係者が紛れ込んでおり、1泊2日の日程の中での観察力が問われるということ。個人的には E-Pin 企画さんの「Mystery the 3rd」と双璧をなす没入度の高い参加型ミステリイベントだと考えているサスペクツ。ちょっと遠いですが、自信を持ってお薦めします。

music-Chef×謎解きスパイゲーム“迷宮モーターショー”

SCRAP さんが東京モーターショー内でも謎解きイベントを開催されるそうです。題して、music-Chef×謎解きスパイゲーム“迷宮モーターショー”。「※ このイベントは、実際にあなたがスパイとなって、謎を解くゲームイベントです」とのことですが、会期中いつでもチャレンジできる1〜2時間程度の企画のようです。会場にお立ち寄りの際は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

タカラッシュ!×東野圭吾「マスカレードホテル」のリアル謎解きイベント

東野圭吾「マスカレードホテル」とタカラッシュ!のコラボによるリアル謎解きイベントが12月と1月に開催されるとのこと。小説で取材協力をしているロイヤルパークホテルで、実際に小説と同じような捜査を体験できるということで、聖地巡礼×ARGとしての事例とも言えそうです。タカラッシュ!さんの主催ということで、どのくらいミステリ色が強いかは分かりませんが、原作ファンの方はいかがでしょうか。なお、女性向け情報サイトの OZmall とのコラボでもあります。

2011年11月23日

11月のニュースまとめ

SIG-ARG第3回研究会へのご参加、ありがとうございました。公開可能な資料などをまとめているところですので、準備が整い次第、公開させていただく予定です。
さて、セミナーの開催で力尽きて間が空いてしまいましたが、11月もますますARG的な企画が盛りだくさんですので、駆け足でご紹介します。

国際シンポジウム 創造都市とグローバル・エコノミー

当日になってしまいましたが、11月23日(祝)に開催される「国際シンポジウム 創造都市とグローバル・エコノミー」にて、元気株式会社とレイ・フロンティア株式会社が共同で出展されるとのこと。元気ARG「ぼくらの選択」の事例紹介などを通じて観光への新しい取り組み方などをプレゼンテーションされるようです。入場無料で当日参加も可能のようですので、ご興味のある方は足をお運び下さい。

シリアスゲームシンポジウム シリアスゲーム産業化の推進に向けて

12月7日に東京ミッドタウンにて、九州大学シリアスゲームプロジェクトによるシンポジウム「シリアスゲーム産業化の推進に向けて」が開催されます。「Reality is Broken」の訳者の一人である東大の藤本先生が講演されるほか、ARGに積極的なエレメンツの石川淳一さんも登壇されます。石川さんはおそらく「福ぶら」の発表になるのではないかと思われます。参加無料ですが、事前登録が必要とのことですので、お忘れ無く。

「ARG、謎解きゲームな忘年会 2011」12月7日開催

今年もお台場のTOKYO CULTURE CULTUREにて、「ARG、謎解きゲームな忘年会 2011」が開催されます。登壇者は元気の澤田さんのほか、RDGの三月さんや暗号謎解きゲームの天河さんなど。SIG-ARGの八重尾さんも登壇の予定のようです。今年は事前のミニARG的な展開はないようですが、当日はRDGの「兎小屋からの脱出」の再演なども行われるそうですので、1年を振り返りながら、同好の士でお酒を飲みながらわいわい騒ぎたい方はぜひどうぞ。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のプロモーションサイトに異変が

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のプロモーションサイト「W.A.T.C.H」が何者かにハッキングされ、代わりに「新野ミステリー研究室」というサイトが立ち上がったのですが、その室長だったミステリー研究家の新野正太郎氏が11月3日に失踪したとのこと。研究室メンバーのやりとりなどを参照しつつ、事件の真相を調べてみませんか? なお、@sato_tomoe をフォローして、新野ミステリー研究室の記事を宣伝するとポイントが貯まるキャンペーンも実施中。ちなみに、映画.comでも記事になってます

クリスマスに福岡で「みんなのスパイ大作戦」が開催

12月24日・25日に福岡でエレメンツさんによる参加型イベント「みんなのスパイ大作戦~ももち ブルーライト・ミッション~」が開催されます。子どもの頃に憧れた「溶ける紙」「シークレットペン」などのスパイ道具が揃ったスパイツール手帳を手に、ミッションを成功させましょう! 関東での開催も期待しています。

SONY の Twitter を利用したプロモーション「消えたミチルの鳥」実施中

RabbitHoleDilemmaさんによると、SONYのカーナビ「nav-u」のtwitterプロモーション「消えたミチルの鳥」が実施されているようです。@sony_navu が4日に1回謎を出すので、全部で7つの謎を誰より早く解くと、先着1名に100万円分の旅行券がプレゼントされるというもの。ちょうど最初の謎が提供されるところです。公式アカウントのミチルさんが、アイコンの雰囲気に反して、堂々と宣伝ツイートをしているのがちょっとミスマッチですね……。

洋服の青山がWebムービーとクイズの連動企画「TAKE BLUE」を実施中

洋服の青山が刑事物のWebムービーと、クイズを連動させたプレゼント企画「TAKE BLUE」を実施中です。キャンペーンサイトでユーザ登録をし、Webムービーを見てクイズに答えるとポイントが貯まって総額100万円相当のプレゼントがもらえるというもの。ムービーに選択肢があるということで少しARG的な展開を期待していたのですが、クイズの内容も含めて、非常にカジュアルなものです。お気軽にお楽しみ下さい。

Facebook でゲームブックを味わおう「Face game book」実施中

Facebook でホンダのFREEDのキャンペーン「Face game book」が行われています。Facebook でゲームブック気分を味わえるという企画。謎はSCRAPさんの制作とのこと。抽選で1名にFREEDが当たります。Facebook のいろいろな機能を使って謎解きをする新鮮さはぜひ体験していただきたいのですが、各ページに残されたコメントには、車に惹かれて参加した方々が何をすればいいか分からずに脱落していっている死屍累々の痕跡が……。

2011年11月4日

SIG-ARG第3回研究会 / Ustreamのお知らせ他

11月5日(土)13:00〜開催の SIG-ARG 第3回研究会「日本ARGの今とこれから」のUstream中継のご案内です。

URL は http://www.ustream.tv/channel/sig-arg-03 となります。

中継するセッションの内容はSIG-ARG3 のプログラムをご参照下さい。

備考
※Ustream上での後日の録画配信の予定はありません。
※会場に直接お越しいただいても当日券はございません。

また、本日11月4日(金)の23:00〜、twitter 上にて、SIG-ARG3前夜祭として、明日の講演への期待や、取り上げられる事例の四方山話をする会を開催予定です。各事例に参加された方もそうじゃない方も、お気軽にお立ち寄り下さい。ハッシュタグ #SIGARG_RT3 でお待ちしています。
(追記:実施しました! ログはこちら

記事元
ARG情報局: 11月5日 SIG-ARG 第3回研究会「日本ARGの今とこれから」開催

2011年11月3日

10月のニュースまとめ

今週末のSIG-ARG第3回研究会(チケット販売は本日18時まで!)の準備にてんやわんやしている間に、いただいた情報がすっかり溜まってしまってしまいました。
今回は本来は単独記事にしてもいいような告知多めです。

アキバで”目劇”せよ!ARP(代替現実演劇)実験イベント、"AKBARND"(アキバアラウンド)開催!

都内で活動する演劇ユニット【THE 黒帯】は、来たる11月30日~12月5日に上演する人気シリーズ第三弾、「妖怪レストラン3P(スリーピー)」プロモーションの一環として、電脳イベント仕掛人「53RS企画」とのコラボレーション企画、"AKBARND"(アキバアラウンド)を開催致します。

この企画は、twitterや、配置されたキャラクターの指示をもとに秋葉原の街を歩き、演劇作品【妖怪レストラン】のストーリーと世界観を追体験する、ARP~Alternative Reality Play~(代替現実演劇)実験イベントとなっています。

イベントへの参加方法や詳細は、THE 黒帯のウェブサイト(http://kurowobi.com)上で先行スタートしている企画、「緊急指令!小豆洗い”タカダ”の 妖怪レストランに潜入せよ!」にて発表予定です。

要約しますと、 @kurowobi_man をフォローして、11月6日(日)13:00に秋葉原で待て!ということのようです。twitter に導かれて秋葉原の街中で繰り広げられる物語の目撃者となれるかもしれません。要チェックです!

るくる島黄金伝説 謎を紐解くアーカイブ展 開催中


すっかりアンテナから外れてしまっていたのですが、今年の8月に高知県の鵜来島という小さな島を舞台にリアルRPG合宿「るくる島黄金伝説」が開催されていたようです。ミステリー小説「るくる島黄金伝説」(ダウンロード)の内容が現地の合宿で追体験されるという概要を見る限り、見事にARGだったようで、参加し損ねたことを心から悔やんでいる今日この頃なのですが、そんな私のために(違います)10月31日〜11月12日の日程で、東京・日本橋でアーカイブ展が開催中です(フライヤー画像)。また、本日11月3日12:30から、横浜で報告会も開催されます。全く文脈をキャッチアップできておりませんが、ご興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


超難関の謎を解け! クラウドコード

ウィルスバスター2012クラウドのキャンペーンとして、クラウドコード という謎解きゲームが公開されています。「難しすぎる謎にチャレンジ!」が合い言葉ということで、かなりの難問のようです。3問の謎が提示されており、最後の謎を解けた人から50名にプレゼント。回答は12月16日公開。ヴィッツARGの謎解きが好きだったなど、腕に自信がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。なお、プレイヤーの感想は #クラウドコード で確認できます。

(本題ではないですが、HTML5で作られたサイトのようですので、対応ブラウザが多少気になっています……。古いIEでは表示できないかもしれません)

体験型イベント情報

RDGは11月12日〜13日に東京ビッグサイトで開催されるデザインフェスタに出展し、物販と兎小屋からの脱出を実施します。また、11月19日〜20日には成蹊大学の学園祭にて、Sprouts が体感型脱出ゲーム「魔法学園からの脱出」を提供します。また、11月15日〜12月11日の日程で浅草ベネフィット探偵団―浅草六区を守れ―が開催されます。その他、体験型イベントの詳細は、SIG-ARGとは無関係ですが、有志で管理されている Google カレンダー上の イベントカレンダー が網羅性が高いですので、ぜひご参照ください。

【コラム】日本のARGの5年後に迎える5つの姿


今週末のSIG-ARG第3回研究会に先立ち、『日本ARG』をテーマにtwitterラウンドテーブルを2回開催しました(第1回ログ第2回ログ)。非常に活発な議論が交わされ、日本におけるARGの現状と課題が浮き彫りとなったと感じています。

このラウンドテーブルにおいて、私(えぴくす)は、モデレータとして出来る限り進行に専念しておりました。しかし、皆さんの激論が深まるにつれ、このテーマで自分も言いたいことがある!というフラストレーションが、ぼた雪のように降り積もっていったのです。そう、それが、このコラムが生まれた理由です(笑)。

少し長文になってしまいましたが、以下の5年後のARGの考察にお付き合いいただければ幸いです。なお、5年後というのは、現在の娯楽業界の勢力図ががらっと変わりうるだけの時間、程度の意味で取っておいていただければ幸いです。