9月13日(当初は12日開催予定でしたが、雨天のため13日に延期)に式根島で行われた「ジオキャッシング」のご報告を、開催された新島・式根島ジオイベント実施委員三好さんから頂いたので、ご紹介させて頂きます。
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式根島ジオキャッシングの様子
日時: 平成21年9月13日 13:00-16:00
場所: 東京都 新島村 式根島 (人口600人、面積4km^2)
参加者: 島内から小中学生22名、大人2名、島外から大人7名(5名はジオキャッシャー)
式根島は海に囲まれた岩の島。温泉もたくさん!
当日は小中学生が20名以上、集まった。
今回のゲームのやり方について説明。
GPSの説明をうける子供グループのリーダー。
ゴミ袋をもって出発。道中は長いよ!
ゴミ拾いだけでなく、宝も探すから大忙し!
子供グループに、ジオキャッシャーがエスコート。
GPSが指し示すところに宝が隠れている。
道中、現れる絶景に圧倒される。
やっと見つけたぞ! 中には何が入っているかな?
ゴミをこんなに集めたよ!! (4つの内の2つのグループ)
最終的にはトラック一杯分のゴミが回収されました。
番外編大人へのGPS講座
夜の懇親会
帰りの船。つかれた~。
地図 各グループの実際の軌跡。(どくろマークは宝の場所)
各グループの実際の歩行距離
イベントの最後に、ゴミをたくさん拾ったグループ、早く帰ってきたグループ、そしてこの歩行距離の長いグループに各賞が与えられた。
今回のイベントの背景 東京から高速船で南に2時間半の海上に浮かぶ島、式根島は伊豆七島のひとつです。新島村(新島と式根島を管轄)の商工会が東京都から村の産業振興の資金(シナジー事業費)をもらいうけ、その有効な使い方を住民とともに話し合う機会が6月と7月にもたれました。三好は、新島商工会からの依頼で、その住民参加のミーティングを側面支援する仕事をすることから、新島・式根島に関わり始めました。
その中で、私の趣味としているGPSを使った宝探し(Geocaching-ジオキャッシング)をつかって、村おこしをするというアイデアが出て、それを式根島で行うことに話が進みました。さらに、単なる宝探しではなく、清掃活動と組み合わせたCITOという社会事業的なイベントにしようということに話が発展しました。
ジオキャッシングとは何か Geocaching(ジオキャッシング)は、GPSという位置測定の機械とインターネットを組み合わせて、世界中に隠された宝を実際に自分が探したり、また隠したりするゲームです。Geoは、「地」を意味して、Cacheは「隠された箱」を意味します。つまり、地球上のある場所にある、隠された箱を探す/隠すのです。探すのも隠すのも、参加者です。Geocaching.comというインターネットにあるサイトで、メンバー(無料)になることができます。メンバーになるとそのサイトにある宝「キャッシュ(Cache)」を検索することができます。自分の行きたい地域に宝があれば、それが表示されるので、それをGPSに読み込んで、自分が探しに行きます。GPSの精度は2-5mという非常に正確なものですが、その場所にいったからといって、すぐにキャッシュがみつかるわけではありません。石の下とか、ベンチの裏とか必ずどこかに隠してあります。そして見つけたら、その中にあるもの(キーホルダーとか)をとることができます。しかしひとつ何かをとったら、必ず一つ代わりのものをいれることがルールです。そして中にあるログブックに自分が来たことを書き入れます。そして、もとの場所に戻しておきます。最後にインターネットで、そこを見つけたことを書き入れ、また感想など旅日記みたいに書くこともできます。
またキャッシュを隠す人は、自分が隠した場所をインターネットに登録すると、そのキャッシュを目指して、プレイヤー(ジオキッシャーといいます)が探しに来るのです。現在、世界で87万個のキャッシュが隠されており、10万人以上のジオキャッシャーがいるといわれています。
探したり隠したりというゲームとしての面白みもありますが、それ以上に、自分がお気に入りの場所を宝の場所にしたり、また反対に自分がまったくいったことがない場所にいってみたり、その経験の共有こそだいご味と思います。
CITOとは何か さて、CITOですが、CITOはCache In Trash Outです。Cache Inは、宝を隠したり、探したりという意味で、Trash Outはゴミを集めて掃除することを意味します。つまり、ジオキャッシングをやりながら、その道すがら清掃活動をしようというものです。日本では、これまで行われたことは1回しかありません(しかもその一回は米軍関係で日本人は関与していない)でしたが、世界規模では、頻度でいうと毎週どこかで行われている社会活動です。Geocachingがどちらかというと個人的な活動に比べてCITOはイベントで、かつ社会的な意義かある活動です。
今回はこのCITOがあったおかげで、ジオキャッシングが単なる一部の大人(オタク)の宝探しゴッコではなく、コミュニティーの事業として認められたと思います。
最後に、島外からの参加者の一人のコメントを紹介します。
2日目(13日)は式根島の子供達とゴミを拾いながらキャッシュハントをしました。皆一所懸命ゴミを拾って、一所懸命に宝探しをしていました。 途中で島の人に会うと「ゴミ拾いご苦労様」と言われました。事前に企画していただいたmiyoshiさんや商工会の方々がPRしてくださった成果だと思います。日本国内でこれほどジオキャッシングに理解のあるところも少ないと思いますので、miyoshiさんのご尽力に感謝です! 2日間にわたるCITOイベント楽しかったです。残念ながら2日目はジェット船の運行休止で早めに切り上げなければならなかったのが残念でしたが、またこのような機会があれば参加したいと思います。 YONEYAMA-----
13日は天候にも恵まれ、非常に有意義なイベントとなったようです。
こうした取り組みを行うことで、外部の人の地域への導引だけでなく、地域内での連帯感強化などにも繋がればいいですね!
三好さん、ありがとうございました!
情報元式根島ジオキャッシング