2019年5月31日

【ミニニュース 2019/05/31】推理と謎解きゲームのシナリオセミナー/実在しない人間の姿を生み出す技術

■推理と謎解きゲームにフォーカスしたシナリオセミナー開催

2019年6月26日(水)に新宿で、推理ものと謎解きゲームのシナリオにフォーカスしたセミナーが開催されます。主催はシナリオ制作会社のエッジワークスです。



私が知る限り謎解きのシナリオにフォーカスしたセミナーは初めてではないでしょうか。
最近は謎解きゲームも物語性のあるものが増えてきているので、とてもタイムリーなセミナーだと思います。

また、推理要素の入った体験型イベントを考えている方は、推理もののシナリオの話も聞けることで、一粒で二度美味しいイベントになっています。
石川も平日でなければ福岡から飛んでいきたい所なのですが・・・(泣)

登壇者や参加費など詳しい情報は下記の申込ページをご覧ください。

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■実在しないリアルな人間の姿を生み出すサービスと技術

AIで実在しない人の顔を作る技術は最近あちこちで見かけますが、ついにAIで作った人物をフリー素材としてDLできるサービスが登場しました。

それは、素材プラットフォームを運営するACワークスの「AI人物写真素材」というサービス。規約を満たしていれば商業利用も可能です。

試しに生成してみた実在しない人物

まだβ版でやや不自然な画像が生成されることもありますし、生成される人間のタイプ(性別や年齢、人種など)も設定できないので、イメージ通りの人物写真を生成するのはまだ難しいですが、このあたりは正式版に期待したい所です。

そして、顔が生成できるとなれば次は全身が欲しくなりますよね?
株式会社データグリッドは実在しない人物の全身画像生成を行う「全身モデル自動生成AI」を開発したとのこと。
動画を見てもらえればわかるように、いろんな人の服装や髪型がヌルヌルと変わっていきます。


こういう技術が一般的になれば、ARGのリアルな登場人物がすべてAIで作られる日も近いかもしれません。

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(文章:石川淳一)

2019年5月24日

【ミニニュース 2019/05/24】現実世界でMinecraft!『Minecraft Earth』発表

■現実世界でMinecraft!『Minecraft Earth』発表

マイクロソフトが2019年5月17日、『Minecraft』公開10周年を記念したモバイルARゲーム『Minecraft Earth』を発表しました。



トレーラービデオを観ていただければ分かるように、プレイヤーは現実世界をそのまま使ってAR技術で『Minecraft』の世界を楽しむことができます。

より詳しい情報は6/13から開催されるゲームイベント『E3』で発表されるとのこと。
『Minecraft』でも脱出ゲームを作っていた人がいましたが、機能次第では最近増えてきた回遊型のARG謎解きゲームに使われたりするかもしれません。

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2019年5月17日

【ミニニュース 2019/05/17】Kickstarter発のARG『The Wilson Wolfe Affair』個数限定で一般販売

■Kickstarter発のARG『The Wilson Wolfe Affair』個数限定で一般販売

Kickstarter公募のARG『The Wilson Wolfe Affair』は、以前ミニニュースでようやく発送が行われたことをお伝えしましたが、予備として取っていた在庫分を個数限定で一般販売するとのこと。

『The Wilson Wolfe Affair』は1930年代のアニメをモチーフにしたパッケージ型ARGですが、とにかくガジェット満載で見ているだけでも楽しくなるARGです。

どれだけ満載かは、石川がTwitterで内容を紹介した一連のスレッドをご覧ください↓

今回はプラチナ版のみの販売で、値段は239ポンド(+送料)と少々お高いですが、『The Wilson Wolfe Affair』を手に入れられる最後のチャンスかもしれません。興味のある方はぜひ注文してみてください。

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iPhoneを通じて異世界の渋谷とつながる周遊謎解き「渋谷パラレルパラドックス」


5月16日(木)から6月15日(土)まで、スマートフォンアプリを使ったARリアル謎解きゲーム「渋谷パラレルパラドックス」が渋谷でスタートしました。

アプリの開発は、ARGっぽさが溢れているAR RPG「ノンフィクション・レポート」を開発中のENDROLLさん、そして謎制作はおなじみのNAZO×NAZO劇団さんということで、ワクワクしながら参加してきました! そして、とってもARでした!!

ということで、ネタバレにならない範囲でレポートします(本記事の画像は公式のプレスキットのもので、ネタバレではありません)。

さて、謎解きキットの販売はTSUTAYAの6階。1980円で購入すると、周遊でよくある大きな2つ折りのシートがもらえます。導入を読んでみると、何やら渋谷で不穏なことが起こっている様子。指示に従って iOS アプリをダウンロードします。

あ! ここで大事なことをお伝えしないといけませんでした。渋谷パラパラを遊ぶには、iOS12.0(※)以上で iPhone SE と同世代以降の iPhone が必要です。iPhone を普段遣いしている人はだいたい条件を満たしていると思いますが、Android ユーザは残念。遊ぶことができません。ARKit という最新の AR 機能を使って、すごい AR 体験を作っているためですので、ご了承ください。不安な方は、上のリンクから事前にダウンロードしておいてもいいかもしれませんね。
(※当初はiOS11.3以上としていましたが、公式から訂正の案内があり、修正しました)
(Android での同等の機能である ARCore のサポート端末も最近増えてきていますので、Android サポートを望む方は、ぜひTwitterで無念の声を上げてみてください)

さて、アプリを立ち上げて、紙に書かれた番号を入力すると、いよいよゲームスタートです。チャット(風)画面がまず立ち上がり、渋谷の観光情報が流れていくのをぼーっと眺めていると、突然、名も名乗らない怪しい人物からコンタクトが! そして、テキストチャットだけかと思ったら、あんなことも!! ……と、ここからは実際に現場でお楽しみください。

そうそう、何故かは言いませんが、音声を聞きたい場面がいくつかありますので、ヘッドフォンがあるとベターかもしれません。なくても最初さえ乗り切れば、なんとかなりますけれども。

アプリの基本画面は、chatとmapとcamera。最初はchatとmapと、紙のシートを使って、謎を解き明かしていきます。そして、紙に書かれたいつもの感じの謎を4つ解き明かしたら、map に表示されている異世界とつながる扉へと実際に足を運びます。

現地に着くと、そこの壁には実際に扉(のポスター)が出現しているじゃありませんか! これまで封印してきた camera 機能をすかさず起動し、扉にかざします。
すると、アプリの中だけで見える扉が飛び出して眼の前に起立し、地面からは操作パネルがせり上がってきます。


扉を開けた先に何が待っているのかは、実際にぜひ体験してみてください! (よっぽどの AR 通でなければ)初めて体験する「リアル」な謎解きが待っていると思いますよ!
(くれぐれも、AR体験中は、自動車や他の通行人にお気をつけて……)

以上のような流れを何度か繰り返し、渋谷をぐるっと歩いて巡る、約90分〜120分の周遊謎解きの「渋谷パラパラ」のご紹介でした。なにより、1ヶ月くらいの公演向けに作ったものにしては、アプリが別格によくできていました! 渋谷の街を歩きながら物語の世界とつながっていく感触を体験できると思います。

渋谷では、奇しくも別のAR謎解きゲーム「サラと謎のハッカークラブ2」も開催中です。それぞれ違った方向性で体験をリッチにしようと試みているこの2作品。比べてプレイしてみるのもいいかもしれませんね。

最後に、もう一つご注意です。渋谷パラパラアプリをつけっぱなしで移動していると、かなりバッテリーを消費します。しっかり充電された状態で始めるか、モバイルバッテリーを持参しておくといいかもしれませんね。

楽しいAR体験を!

(文章:@epi_x)

【関連リンク】

2019年5月9日

「平成の体験型エンタメを振り返る」ツイートまとめ ​


ARG情報局では元号が平成から令和に変わるにあたって、「そういえば平成は体験型エンタメが日本に根付いた時期だよね」ということで、その歴史を振り返る企画を検討しました。


当初はこの「ARG情報局」上で執筆記事としてまとめようかと考えていたのですが、カバーする範囲もとても広いし、ここでこそ集合知だ!ということで、4/27~4/30にTwitter上で@epi_xさんを進行役としてハッシュタグ「#平成の体験型エンタメを振り返る」で進めたところ、とても多くの方からツイートをいただき、非常に価値のある内容になりました。
改めて、投稿いただいた方々に感謝いたします。

ツイートを元にした平成の体験型エンタメ振り返りは後日記事にするとして、取り急ぎtogetterでのまとめをお知らせしておきます。

なお、ARG情報局では、過去にも体験型エンタテインメントのジャンル全体のまとめ記事を何本か作成していますので、合わせてご参照ください。