メイルゲームというのは、簡単に言えば、自分が次にどんなことをしたいかを書いて送ると、その結果が物語として(郵送されて)返ってくる、というもの。限りある行動ターンの中で、物語世界の情勢は参加者たちの行動により刻々と変化していきます。物語世界を体験したい、しかも多くの人たちでその体験を共有したい、という方にはたまらないエンタテインメントです。
どらごにっく★あわー!~竜を退治するだけの簡単なお仕事です~
さて、まずご紹介するのは、有限会社エルスウェアが主催する『どらごにっく★あわー!~竜を退治するだけの簡単なお仕事です~』。ゲーム期間は全10回の約13ヶ月。初回から参加するには12月19日(消印有効)までに申し込む必要があります。初回行動選択肢を眺めるだけでも楽しそうですね。また、メール情報サービスを申し込んでいた人にランダムで送られていた初期情報を有志でまとめたWikiもあります。初期情報を踏まえたシナリオガイドも合わせてご参照ください。
参加費は最低3万円からと少しお値段はしますが、ぴったりハマれば、充実の1年間を過ごすことができるでしょう。
蒼空のフロンティア
つづいて、フロンティアワークスの蒼空のフロンティアのご紹介です。こちらは、メイルゲームのやりとりをWebに移した PBW (Play By Web) に分類されるサービスで、自身では“クリエイティブRPG”と名乗っています。サービスインは今年の6月でしたが、12月3日にグランドオープンを迎え、予定されていた各種サービスが開始されています。詳しくはグランドオープン発表会の記事をご覧ください。
他社のPBWとの相違点として、「グランドシナリオ」と呼ばれる、プレイヤー全員が共有する物語が用意されているという特徴があります。元々メールゲームを主催していたスタッフが中心となって運営していることもあり、メールゲーム感覚のPBWが楽しめるかもしれません。
また、自分だけのイラストやボイスを創ってもらえたり、ミニゲームがあったりと、その他の点でも面白いサービスがあります。詳しくは公式サイトをご参照ください。
メイルゲーム最大手であった、遊演体とホビーデータ、それぞれの流れを汲むサービスを奇しくも同時にご紹介する機会に恵まれました。これらは少しずつ形を変えつつも、20年の歴史があるエンタテインメントです。群像劇としての創造的な物語体験(インタラクティブストーリーテリング)にご興味がある方は、一度トライしてみてはいかがでしょうか。
また、このビジネスモデルは、対価を貰ってARGを行う、有償サービス型ARGのモデルケースというとらえ方もできます。いろいろ考えられることも多いのではないでしょうか。
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