海外ARG界の大御所Jane McGonigal女史をはじめとするチームが、「McGonigal DISSERTATION」で「This Might Be a Game:Ubiquitous Play and Performance at the Turn of the Twenty-First Century」と題するテキストを発表しています。
このテキストは573ページにもわたる内容になるそうで、現在9チャプターあるうち4チャプターまで公開されています。
内容は全部読めていないため詳細は不明ですが、21世紀における遊び方の変移について扱っているようです。
チャプター1と2は前置き的な部分が多いですが、チャプター3「3 Colonizing Play: Citations Everywhere, or, The Ubicomp Games」ではARについて取り上げていますし、チャプター4「4 Disruptive Play: Spectacle Everywhere, or, The Pervasive Games」では体感型エンターテインメントも紹介されており、企画を考えられている方にとっては非常に参考になるかと思います。
ARGに関してはまだ公開されていないチャプター6になるようなので、また公開されたら紹介したいと思います。
このような変移を見てみると、海外ではARGにたどり着くまでに様々なゲームが実施されてきたことがわかります。日本ではようやく位置ゲームやARゲーム(拡張現実ゲーム)が注目されてきていますが、海外においてはすでにそうした遊びがたくさん遊ばれていて、そうしたエンターテインメントを一通り体験したプレイヤーの下地があったからこそ、ARGというゲームが最大限のパフォーマンスを発揮できたのかもしれません。
このテキストを読むと(全ては読めていませんが)、日本の国民性が云々というよりは、基礎となる土台が圧倒的に欠けているのではないか、と思えてきます。
そうであれば、基礎を作ることができれば海外に匹敵するリアルイベントも将来的には実施可能なのではないかと思います。
リアル脱出ゲームのような体感型エンターテインメントや、ジオキャッシングをはじめとする位置ゲー、そしてARを用いたARゲームがこれからもたくさん登場して、それらを遊ぶ人も増えてくることで、次のプラットフォームとしてARGもより注目されていくのではないでしょうか。
記事元
McGonigal DISSERTATION:This Might Be a Game:Ubiquitous Play and Performance at the Turn of the Twenty-First Century
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