2009年9月12日

リアル脱出ゲーム「ダンスホールの謎」に参加してきました!

9月8日~10日に渋谷で開催されていたリアル脱出ゲーム「ダンスホールの謎」に参加してきました!

リアル脱出ゲームというのは、ブラウザゲームとして一世を風靡した脱出ゲーム(代表作:CRIMSON ROOM)を現実の部屋でやってしまおう、という企画です。SCRAPというフリーペーパーを発行している京都の団体が企画しており、普段は関西圏で開催されています。

今回のイベントは、SCRAP制作のイベントとしては、関東圏で3回目です。各回定員25名×公演5回だったのですが、どうやら全公演満員という人気だったようです。

SCRAPさんのイベント活動は、制作協力という形で行われることが多く、今回も正確には企画・運営はイベント制作会社の株式会社ノットさんでした。会場提供もノットさんで、進行役がSCRAPの加藤さんです。

イベントの模様の詳細は、偶然、同じ回に参加されていた模様な ITmedia Gamez の記事が詳しいので、こちらをご参照ください。

結果としては、40分強という記録的な早さでクリアでした! 確かに、あんな大きな宝箱を見つけ損ねたのはどうかと思います(^^; だがしかし、ブラインドを上げた先にベランダがあるなんて分かりませんって!

さて、ARG情報局としまして、ARG的な側面からの感想を少し。プレイヤーが行う行動は大まかに以下のように分類できます。
限定空間の中の探索
全員で家捜しして、少しでも不自然なものを見つけ出します。身体を使った宝探しの楽しみ。
発見したアイテムの使用法の検討
電源ケーブルなど、用途不明の物が見つかることがありますので、どう使うか考えます。ちょっとした試行錯誤もここの楽しみです。
ルールが判明したパズルの解決
手に入った情報から、ルールが明示されたパズルが出てきた場合、それを解きます。パズルに自信のある少数の担当者が全員の期待を受けて行うことが多いようです。
NPCとのインタラクション
場合によっては、NPC として役者さんが登場し、質問して答えを引き出すような課題が与えられることがあります。また、今回はお酒を頼むと一緒にヒントがもらえるという仕様がありました。こうした運営側人物との生のコミュニケーションというのは特有の楽しさがあります。
集団でのアクティビティの実施
全員で声を揃えて呼びかけろ、などの指示を受けることがあります。全員がプレイに参加してクリアに貢献した気持ちになれます。
こうした個々の要素を分析すると、人間の身体をインターフェイスとして使ったミッションや、現実世界というフレームが曖昧な状態でのゲームルールの発見など、驚くほど典型的な ARG の楽しみ方に近いことが分かります。

典型的な ARG と異なる点はと言えば、まず、場所は密室、時間も1時間という極めて限定された時空間での遊びです。また、ゲーム状態は、フラグが立つと進行するという形で管理されるのですが、そのフラグの立つ条件や、その際の状態進行の様子などは、とてもゲーム的です。そこではリアリティよりもゲーム的な分かりやすさや達成感の演出を優先しています。

ARG の定義の仕方にもよりますが、実際に参加してみて、個人的には十分に ARG と呼んで良いだろうと感じています。

関東・関西合わせると十数回は開催されているようですが、その完成度の高さに驚きました。同時に、あんな事やこんな事ができるんじゃないか、というアイデアも簡単に沸いてきそうで、まだまだ様々な可能性を秘めている若いエンタテインメントだと実感することができました。

単純にとっても楽しいイベントですので、機会がありましたら皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。ただ、あまり大々的には告知をしないこともあるようですので、気になる方は SCRAP の Web サイトを丹念にチェックするか、mixi の SCRAP コミュのイベント情報をチェックするのがいいかもしれません。

記事元
日々是遊戯:密室の謎を解き、制限時間内に脱出せよ――。ウワサの「リアル脱出ゲーム」に初参戦! - ITmedia Gamez

1回目・2回目に関する記事
われわれは、なぜ東京リアル脱出ゲームを作ったのか?
ほぼ日ニュース: 閉じこめられた部屋から脱出せよ!『リアル脱出ゲーム』に参加してきました。

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