2012年7月15日

るくる「龍宮学校」、ARG部員募集開始?

先日SIG-ARGやARG関係者宛にメールが届きました。


突然のご連絡、失礼致します。
ARG部員を、募集しております。
ご検討、宜しくお願い致します。

真名井 良秀


メールには画像が添付されていました。



この画像と、真名井良秀と名乗る人物のTwitterアカウント投稿されている似た画像を組み合わせるとQRコードを読み取れるようになり、地図の断片のような画像が入ったzipファイルが入手できます。
詳しくはTwitterのハッシュタグ「#ARG部」をご確認ください。

龍宮学校」は、アート・パーティるくるが主催するイベント。鵜来島アートプロジェクトの一環として、8月16日〜19日の4日間だけ開校する「ふしぎな学校」です。


高知県西南に位置する鵜来島は、人口20名強の限界集落島。海から見てひと際目立つ白い小中校舎は、1987年に廃校となり、現在に至っています。しかしそこは、時が止まったかのような心地のよい世界が広がっています。
この「龍宮学校」では、時代の波に飲まれ廃校となった学校に再び生命を吹き込むことで、島の未来を考えるきっかけにしようと考えます。
島を訪れた人みんなが、先生になり、生徒になる「みんなのふるさと」島で学び、「みんなのふるさと」へ持ち帰る。
あなたが龍宮学校から持ち帰る玉手箱には、なにが入っているでしょうか?


龍宮学校の公式サイトには「ARG部」という謎のページや、時間割やフライヤーにも「ARG部」という表記があります。

先ほどの画像ではARGの注釈に「Alternate Recollection Game」とあり、るくるのTwitterアカウント等で龍宮学校のことを「代替記憶」と呼んでいることから、おそらくARG部は「代替記憶ゲーム部」と訳すのが正しいと思われます。

「佐々木の脳内に潜入」とは? 代替記憶ゲームとはなんなのか? 龍宮学校、ならびにARG部の動向に注目です。

関連リンク
龍宮学校
るくる | アート・パーティ るくる

2012年7月11日

アニメ流出動画を登場人物たちも見ていた! 代替現実的演出が話題に


2012年7月より放送中のアニメ「TARI TARI」の第2話における演出が話題となっています。
まずはこの動画をご覧ください。



投稿されたニコニコ動画では、もしかして「TARI TARI」の流出動画ではないのか?とちょっとした騒ぎになっていましたが、今週放送の第2話にてその動画を当の登場人物たちが観ているという場面があり、制作者側の仕込みだったことが判明しました。
視聴者からは「なんだか自分と同じ世界のどこかに登場人物達がいるんじゃないかと思ってしまうわけで、やられたー!って感じ。」という感想も。

動画共有サイト等でたびたび問題になるアニメ動画の流出問題を逆手に取り、代替現実感のある演出にうまく置き換えいています。なおこの動画は7月11日21時現在、28万再生を超えています。

第2話は各放送局で順次放映されるほか、7月14日23時30分よりニコニコ動画で配信もされます。詳しいスケジュール等は公式サイトに掲載されています。

関連リンク
アニメ「TARI TARI」公式サイト
【流出?】 『TARI TARI』の未放映映像がニコ動にアップロードされる - ゴールデンタイムズ
「TARI TARI」流出疑惑の動画、実は斬新な本編連動演出だった:ボーダーライン

2012年7月9日

事例紹介 映画「ダークナイト」ARG『Why So Serious?』

"Why So Serious?" は、映画「ダークナイト」のプロモーションのために、2007年から2008年にかけて北米を中心に実施された ARG (代替現実ゲーム)です。制作は 42 Entertainment。2009年のカンヌ国際広告祭サイバー部門でグランプリを受賞し、バイラル広告業界でも高く評価されていますが、ARGというジャンル全体で見たときにも、仕掛けの多彩さとプレイヤー人数の両面において最大規模の事例となっています。

諸データ

期間
2007年3月〜2008年7月
参加者人数
1000万人〜(ユニークユーザ)
参加者国数
75ヶ国
ゲーム媒体
約40サイト上の数百のWebページ・Webゲーム・携帯電話・印刷物・電子メール・ライブイベント・ビデオ・グッズ類など
Comic-Conイベントの参加者数
現地250人〜 / オンライン65万人〜
Comic-Conイベントの報酬のトレイラーDL数
200万DL〜
選挙ミッションのメール数
10万通〜
選挙ミッションの動画・写真投稿数
1万〜
選挙ミッションの PV
200万PV〜
選挙ミッションの電話回数
7万回

2012年7月7日

タイムトラベラーズ×SCRAP、100万円が当たる「タイムトラベル実験研究員採用試験」


レベルファイブが7月12日に発売するPlayStation Vitaソフト「タイムトラベラーズ」の発売キャンペーンとして、「帝都大学高重力場研究所 2031年度タイムトラベル実験研究員採用試験」がスタートしています。
これは、ニンテンドー3DS/PlayStation Vita/PlayStation Portableの3機種で発売されるゲームソフト「タイムトラベラーズ」のPSVita版と、リアル脱出ゲームSCRAPとのコラボレーションキャンペーン。
タイムトラベル実験研究員の採用試験として出される試験問題(謎)を解き、正答率100パーセントに達した参加者の中から抽選で1名に「研究助成金」として100万円がプレゼントされます。
出題される謎は「タイムトラベラーズ」の内容に沿ったもので、謎を解くうちにゲームの世界観を深く知ることができるようになっているようです。謎の作成はSCRAP代表の加藤隆生氏。


「タイムトラベラーズ」は、高い評価を得たアドベンチャーゲーム「428 〜封鎖された渋谷で〜」などを手がけたイシイジロウ氏の監督最新作として話題の作品。「プレイングシネマ」と銘打たれた、5名の登場人物の物語が交錯する予測不能なシナリオがウリとなっています。


期間は7月20日まで。参加にはTwitterもしくはFacebookのアカウントが必要です。
ちなみに賞金の100万円は、所得税を差し引いた95万円が実際に振り込まれる額となるとのこと。



関連リンク
PS Vita版『タイムトラベラーズ』とリアル脱出ゲームがコラボ! 100万円が当たるキャンペーンを実施 - ファミ通.com
SCEJがレベルファイブ「タイムトラベラーズ」のキャンペーンを実施。最優秀研究員にはなんと100万円が! - GAME Watch

2012年6月26日

容疑者はAKB全メンバー!CM・Web・漫画で「AKB48殺人事件」


6月25日よりグリコ・アイスの実のCMにて「AKB48殺人事件」がスタートしました。
これは、8月でAKB48を卒業する前田敦子さんが探偵となり、CM撮影中に起きた殺人事件を解決する、というもの。
9月までに全5話の連作TV CMを予定しているほか、公式サイトでは研究生を含むAKB48全メンバー(容疑者)87名のリストやメンバーの証言VTR、事件現場の写真などが公開されています。
またこの企画と連動して、7月4日発売の週刊少年サンデーより、秋元康氏原案・青山剛昌氏原作の「AKB48殺人事件」が全9話、集中連載されます。


今後、CMやWebサイトなどを通じて順次ストーリーやヒントが公開されていくということで、トランスメディア的展開も期待できそうです。


昨年の「アイスの実」CMでは、放映前から秋元康氏が大型新人の存在をほのめかし、その後にAKB48の12.5期生・江口愛美さんをセンターとして大抜擢。テレビでのCM放映開始と同時に「CGキャラクターである」と発表し、その代替現実的手法が大きな話題となりました。ちなみに今回の容疑者からは除外されています。



関連リンク
アイスの実 | グリコ
コミックナタリー - AKB48×青山剛昌、サンデーで前田敦子が探偵の集中連載
江口愛実 - Wikipedia

2012年6月25日

本日、NHKでジェイン・マクゴニガルの講演「ゲームが世界を救う」が放送


本日6月25日の23:00より、NHK Eテレ(旧・教育テレビ)の「スーパープレゼンテーション」にて、ジェイン・マクゴニガルの2010年2月のTED講演「ゲームが世界を救う(原題: Gaming can make a better world)」が放送されます。再放送は7月1日深夜。

また、23:25から1時間、Google+ハングアウトを使った「スーパーハングアウト」も行われます。番組プレゼンテータの伊藤穰一氏と共に「ゲームは世界を救えるか?」を議論します。視聴は Google+ NHK公式ページ から。

ARG(代替現実ゲーム)のトップクリエイターでもあるジェイン・マクゴニガルは、このTEDの講演で「ゲームには世界をよりよく変える力が必ずある」と力強く述べ、広く名を知られるようになりました。さらに、この後に出版した著書 "Reality is Broken" も、(本文中ではゲーミフィケーションという語は出てこないものの)ゲーミフィケーション関連書として評判は高く、邦訳『幸せな未来は「ゲーム」が創る』も出版されています。詳細は以下の記事でご紹介しています。


ジェイン・マクゴニガルは、昨日ご紹介したダークナイトARG "Why So Serious?" の制作会社 42 Entertainment でも一時期働いており、Halo2 の ARG "I Love Bees" ではリードデザイナーをしていました。また、日本にゆかりのあるところでは、マクドナルドがスポンサーをした北京オリンピックのARG "The Lost Ring" のゲームディレクターでもあります。

現在は、ゲームで世界を変えるための活動に注力しており、つい先週も Games for Change にて基調講演を行いました。録画を以下にご紹介します。カンファレンスのtogetterまとめもあるようです。


英語圏でゲーミフィケーションが流行る一つのきっかけとなった TED 講演が、日本でどんな反応を引き出すのか、楽しみですね。

関連リンク
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン
janemcgonigal.com
Games for Change
ARG情報局: ARGの力を説いた名著「Reality is Broken」の邦訳が発売!

2012年6月24日

ダークナイトARG "Why So Serious?" を振り返る


(追記: "Why So Serious?" のまとめ記事を別に掲載しましたので、そちらもご確認ください)

本日、映画「ダークナイト」が地上波初放送を迎えるということで、ダークナイトのプロモーションARG(代替現実ゲーム)であり、制作元の 42Entertainment が 2009 年のカンヌ国際広告祭サイバー部門でグランプリを獲ったことでも知られる "Why So Serious?" を振り返ってみました。

ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その1 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その2 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その3 - Togetter
ダークナイトARG "Why So Serious?" 勉強会 その4 - Togetter

Why So Serious? は1000万人の登録ユーザが居たなど、数値的な所はよく引き合いに出されるのですが、細かくどんなイベントが行われていったのかを日本語でまとめた文献は存在していないと思います。

ステップバイステップで展開を追っていくと、さすがARGの老舗42Entertainment、巧みにプレイヤーに課題をぶつけていって興味を引き続けていることが分かり、個人的にも非常に興味深いまとめとなりました。

かなり長くなってしまい、まとめを読むのもたいへんな量になっていますが、ARGの制作に興味がある方にとって、参考になる内容かと思いますので、ぜひご覧ください。

42の事例を見ていて感じることは「とにかく参加者を驚かせ、楽しませることを最優先に一生懸命にやっていれば(=商売っ気を出来る限り見せなければ)、自ずと口コミは広がっていく」でしょうか。もちろん、ARG業界に蓄積されている広げるためのノウハウがあってこそ、ではありますが。

なお、英語のまとめWikiまとめサイトの情報を翻訳してまとめたものですので、間違いが紛れ込む余地がたくさんあります。もしも間違いに気づいた場合は @epi_x まで教えていただければ幸いです。

↓は公式のまとめ動画(英語)。