2012年も大晦日となりました。2010年の総まとめ以来1年開いてしまいましたが、「体験型エンタテインメント 2011〜2012 総まとめ」をお送りいたします。2010年分と合わせて、これまでのARG情報局の総決算となるこのまとめ記事が、皆さまのご参考になれば幸いです。
この記事で用いる用語について
最初にこの記事での用語について簡単に整理しておきます。
ARG情報局では、参加者が能動的に関わっていく娯楽全体を「体験型エンタテインメント」と呼んでいます。その大きなくくりの中で、謎解きを中心に据えた公演型イベントを「体験型謎解きイベント」、代替現実感を重視した主に長期型の企画を「代替現実ゲーム(ARG)」と位置づけています。
詳しくは「体験型エンタテインメントの要素と「ARG」の定義」を参照してください。体験型謎解きイベントとARGの構造的な相違点につきましては、SIG-ARG第4回セミナーでの澤田さんの講演も詳しいです。
キーワード
2012年末現在の日本における体験型エンタテインメントの状況を端的にまとめると、以下のようになるでしょうか。
- 体験型エンタテインメントの多様化
- 体験型謎解きイベントの制作者層の成熟
以下、各キーワードについて解説します。