2012年10月15日
SIG-ARG4講演内容ぷち紹介「劇場版BLOOD-C The Last Dark ARG 『SIRRUT.NET』」
tag:
SIRRUT.NET,
セミナー,
事例紹介
いよいよ今週土曜日に迫ったSIG-ARG第4回セミナーで、事例紹介をいただく3件につきまして、予習としてプチ事例紹介させていただきます。最後に取り上げるのは「劇場版 BLOOD-C The Last Dark ARG 『SIRRUT.NET』」です。
Production I.G 制作のアニメ映画である劇場版『BLOOD-C The Last Dark』のプロモーション施策の一つとして行われたこの ARG は、下図のような構造となっていました(プレスリリースより;クリックで拡大)。
まず、映画の予告篇に埋め込まれたURLがラビットホールとなり、怪しげな人員募集ページに誘導されます。
ここでは、台本を元に全く別の人物になりきる「ロールプレイングの実験」への参加者を募集していますが、これは作中設定に則ったダミーの募集となっています。ここに試しにメールアドレスを入れてみると、突然サーラットという組織からメールが届き、このロールプレイングの実験は悪徳企業セブンスヘブンの悪事の一つであったことが告げられ、セブンスヘブンを倒す手伝いをしてほしいと頼まれます。
そのメールから辿り着いた SIRRUT.NET は、トップページには検索窓が一つあるだけのシンプルなサイト。ここに様々な場所で手に入れた情報コードを入力すると、対応する情報ページに飛ぶことができる、という仕掛けでした。
新しい情報コードは、他の情報ページが更新されていくと手に入った他、映画の様々なプロモーション施策に混ざり込む形で提供されました。そのようにして、徐々に情報が展開されていき、映画の背景設定が徐々に語られていくというスタイルになっていました。
また、もう一つユニークな施策として、スマートフォンからプレイ可能な Web アプリ型のゲーム「SIRRUT HACKING CLOUD」が無料公開されました。参加者が劇中の組織「サーラット」の一員として、敵対している企業「セブンスヘブン」や関連組織に対してハッキングを行うという設定で、ミッションをクリアする度に SIRRUT.NET の情報コードがオープンとなり、『BLOOD-C』の世界観に沿った情報が展開していきました。
このARGの特徴に、いわゆるナゾ(パズル)が一切登場しない点があります。様々な機会にひっそりと明らかにされていく情報コードを発見したり、SIRRUT HACKING CLOUD でのハッキングミッションをクリアすることによって情報コードを得ることで、ゲームが進展していくという構造は、独特のものでした。
SIG-ARG第4回セミナーでは、この ARG の設計のコンセプトや、実際に実施しての参加者の反応などについて話を伺えるのではないかと期待しております。
セミナーについて詳しくは、SIG-ARG 第4回セミナー「体験型企画の参加者層を拡げるための10の方法」の紹介記事 をご確認ください。ご来場をお待ちしております。
関連リンク
ARG情報局: 10月20日 SIG-ARG 第4回セミナー「体験型企画の参加者層を拡げるための10の方法」開催
ARG情報局: 『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』ARG 開始
SIRRUT.NET
Sirrut Hacking Cloud
劇場版『BLOOD-C The Last Dark』公式サイト
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿