2010年10月1日

ARGが登場する日本初の参加型ミステリ小説『Sの紋章』発売!


2010年9月30日に、講談社より読者参加型犯人当てミステリー小説「Sの紋章」が発売されました。通常のミステリー小説とは異なり、本文中の謎を読者が解く必要があるのが特徴です。「逮捕状」と呼ばれる解答用紙に推理内容を記入して郵送すると、解決編冊子が返送されてくると同時に、推理結果に応じて素敵な賞品が当たります。

著者は「ふじしろやまと」氏。実は個人名ではなく、体験型ミステリーイベント「ミステリーナイト」を十数年にわたり制作しているE-Pin企画の城島和可乃さん・かとうだいさんの共同執筆名です。何千人ものリピータファンを抱える「ミステリーナイト」のエッセンスが詰まった一作となっているはずです。

また、今作では物語中にARGが登場することも特徴です。おそらく、小説の中でARGが登場するのは日本初のはず。私がまだ本編が未読ということもあり、どのくらい重要な要素として出てくるかお伝えできませんが、どうか、ミステリ小説の中でのARGの活躍(?)を皆さんの目で確かめてみてください!

なお、ARGの解説箇所は、私が個人的に校正のお手伝いをさせて戴きましたが、劇中の実例とセットになったわかりやすいARGの紹介になっているのではないかと思います。ミステリファンとARGファンを繋ぐ架け橋のひとつとなってくれればと期待しています。

参考までに、前作「Rの刻印」の解決編(PDF)はこちら。解決編を見ると、本格的な推理を楽しめる雰囲気がおわかりになるかと思います。トリックまで合っていた方は13%程度だったようですね。(解決編は本来は回答者へ冊子として郵送されるのですが、逮捕状の投稿期間が過ぎたためにWeb上で公開されています。今からでも前作「Rの刻印」をミステリとして楽しもうとしている方は、ネタばれですのでご注意!)

また、今作の推理状は「Sの紋章」公式ページからPDFとしてダウンロードすることもできますが、こちらは本編を読んでから確認したほうが物語を楽しめるかと思います。

逮捕状の締め切りは2011年1月5日。ぜひ、周りのミステリファンに勧めて、一緒に推理し、逮捕状を投函してみてください! なお、最優秀名探偵賞は、「海外ミステリーナイト<英国>ツアー」のペア招待とのことです。ベーカー街は憧れですね〜。

記事元
講談社「Sの紋章」公式ページ
Amazon: 「Sの紋章」
前作「Rの刻印」公式ページ
E-Pin企画
関連 Twitter アカウント: @epinkikaku, @w_jo, @daika

0 件のコメント:

コメントを投稿