ARG的な演出・手法は近年エンターテイメント業界のあらゆるところで活用され、成功をおさめています。
前回も書いていますが【ARGとの交差点】では、ARG-SIGメンバーのアンテナに引っ掛かった注目の作品、厳密にはARGではないけど参考になりそうなものをARGの視点から紹介・解説していきたいと思います。
今回のお題は『ニンジャスレイヤー』。
書籍は60万部を突破し、漫画は出版社を越えて3誌で連載、ニコニコ動画などでアニメも放送中です。
「これってARGと関係あるの?」という意見もあるかと思いますが、その成り立ちにまつわる見せ方について注目しております。
ニンジャスレイヤーとは?
ブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズのアメリカ人2人によって書かれた小説、とされています。
それを2010年から本兌有、杉ライカを中心とした有志(翻訳チーム)によって日本語訳がTwitter上に連載されました。
その書籍版がエンターブレインから発売されたのは2012年です。
ちょっと間違った日本観と、独特の翻訳、そしてさまざまな特殊能力を持った忍者たちと主人公ニンジャスレイヤーによる復讐劇のエンターテイメント性の高さから多くのファンを虜にしました。
「この原作者の日本観間違ってるwでも面白い!」と思って原作についてネット上で検索してみますが、あまり情報は見つかりません。
このアメリカ人の原作者2人とアメリカ版の原作は本当に存在していたのでしょうか?
原作に関する情報を以下に少しまとめてみました。
●アメリカで出版されたニンジャスレイヤーについての紹介サイトのアーカイブ
2002年に存在していたようです。翻訳チームのメンバーが当時作ったのでしょうか?
http://web.archive.org/web/20021204015543/http://www.nnc.or.jp/~snah/forge/ninja/
●ニンジャスレイヤーのmixiコミュニティ
2005年から運営されているようです。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=467346
●原作のサイトのアーカイブ
こちらは2011年からのようです。
http://web.archive.org/web/20110427090145/http://ninjaslayer.onlinewebshop.net/
●SFセミナー2012のニンジャスレイヤー翻訳チームインタビュー
http://togetter.com/li/298013
●原作者2人のインタビュー動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26234942
原作者が本当にいるのかどうか?翻訳チーム自身が本当の原作者なのか?
その真偽は定かではありませんが、ニンジャスレイヤーが面白い作品であることは間違いありません。
2002年から仕込んでたなんてそんなことがあるのでしょうか?いや、きっと原作は存在していたに違いありません!
もしかすると、原作に関するエビデンスが今後も見つかるかもしれません。そういったところもニンジャスレイヤーの魅力の1つなのだと思います。
楽しみに待っていましょう。
(文章 H.M.)
関連リンク
ニンジャスレイヤー物理書籍公式サイト
『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』公式サイト
ニンジャスレイヤー - Wikipedia
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