株式会社イベンティアによって2013年1月〜2月に実施された謎解きイベント「講義からの脱出」のレポートをお届けします。
イベンティアさんは2012年に設立されたイベント会社で、各種謎解きイベントを多数実施しております。「萌え系」とも呼ばれるゲームやアニメのコラボイベントを活発に行い、通常のターゲットとは異なるそうにアプローチすることで体験型エンタテインメントの普及を図っておられます。
さて、今回の謎解きイベントである「講義からの脱出」は、「私語禁止」「立ち歩き禁止」と、謎解きイベントの根幹となるコミュニケーションがこれでもかとまでに阻害される作りのイベントとなっているようです。果たしてどんなイベントなのでしょうか。
詳しくは下記から。
※再演の可能性があるネタバレ禁止イベントのため謎の内容には触れておりません。予めご了承下さい。
※尚、下記レポートはレビュアーが参加した回(2013年2月10日16:00回・東京公演)の内容となりますので、人員や展開に応じて内容が異なる場合があります。予めご了承下さい。
※レビュアーは参加した上で記憶を蘇らせながら記事にしていますので、実際のイベントと詳細が異なる場合もあります。あしからずご了承ください。てへぺろ。
この「講義からの脱出」は架空の大学「謎解き大学」の必修講義である「サバイバル地震学」の学科末の最終講義を舞台に行われました。この授業は毎年最終講義が非常に長く、いつまでも終わらないことで有名だという設定。
謎解き大学「サバイバル地球科学」の最終講義。 |
パワーポイントの資料は残り30枚。とても授業は終わりそうもありません。私たち参加者は次の約束の時間までの60分が経過するまでに、この授業を何らかの手段で終わらせる、ということがこのイベントの目的です。
今回のイベントの鍵となるのが、過去に、この「最終講義」を経験した先輩たちから送られたメッセージ(謎・ヒントなど)です。これらのメッセージを解読することで授業を終了させることが出来る仕組みとなっていました。
また、「幽霊」とも呼ばれる暗躍スタッフが、私たち参加者の進捗状況を把握し、アドリブでヒントを紙に書いて、席に投げ込んできます。
私語禁止、立ち歩き禁止という過酷な状況の中、私たち参加者約50人は様々な手段(たぶん、みなさんが今想像しているもので大きくズレてはいないと思います。)を使って、その場にいる全員と情報を共有して、授業を終わらせなければなりませんでした。
イベンティアの牧社長(講師経験者)による講義。 内容はパワーポイント30枚に及ぶ(本当に)本格的なもの |
このイベントは「情報共有」が大きなテーマとなっており、参加者は「いかにしてその場にいる50人と情報を共有するか?」という難題に挑むことになります。謎は決して難しくないものの、情報が共有されないだけで、いとも簡単に間違った方向に進んでいく。その面白さを極限まで考えられたイベントと言えるでしょう。
個人的にはとても楽しめた公演ですが、大人数ゆえ、一部の人が謎を率先して解いてしまい、なにもやることがなく棒立ちになってしまう人が出てきてしまう、という状況も発生していたようです。このポイントについては他の団体でも散見されることがありますので、非常に難しい課題なのかもしれません。
ともかく、「講義」というシチュエーションを非常に上手に使ったイベントには違いありません。再演がありましたら、ぜひ参加してみていただければ幸いです。
謎の制作は南晃さん。南さんはイベンティアの ほとんどのイベントの謎を手がけています。 |
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株式会社イベンティア
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