2018年5月21日

視聴者参加型ドラマ「ソーシャル探偵 ××と××」のSNSミッションが2018年5月21日(月)19時から開始

(※本記事はARG情報局宛にいただいたプレスリリースをもとに作成しています)




モバイル向けアプリサービス「大阪チャンネル」と、NTTぷららが運営する「ひかりTV」で5月31日から毎週木曜日に全6回で配信される視聴者参加型ドラマ「ソーシャル探偵 ××と××」。
そのSNSミッションが2018年5月21日(月)19時からスタートします。


同時間帯にドラマ撮影を行っており、出演者であるアイドルグループNMB48のメンバーたちが通常使っているSNSからフォロワー達へ「ミッション」への協力を要請、その結果に応じてドラマ本編の脚本が書き換えられていく仕組み。


ミッションの進行はTwitterハッシュタグ「##ソーシャル探偵XXとXX 」で確認できるようです。


関連リンク
「ソーシャル探偵 ××と××」特集ページ(大阪チャンネル内)

2018年4月23日

自宅で探偵になれる!? 「Hunt A Killer」



(この記事は、えぴくすさん(@epi_x)に寄稿していただきました)

ドラマの中の名探偵のように、怪しげな事件に巻き込まれ、そして、真相を明らかにしたい!と思ったことはないでしょうか。
そんな夢を叶えてくれるサービスがあります。(ただし、英語ですが)
会員数3万人という月刊ミステリー小包サービスの "Hunt A Killer" のご紹介です。

(以下、初期設定のネタバレがありますので、ご注意ください)

公式サイトから申し込み、しばらく待つと、1つの小包が届きます。
中を開けると、一番上には、ボランティアへの協力ありがとう、というお礼の手紙が。

どうやら、刑務所や精神病院など、訳ありの場所にいる孤独な人々と文通するボランティアに参加した(という設定の)ようです。
ボランティア組織が間に入ってくれるため、相手にこちらの素性は伝わりませんし、手紙の中身が犯罪的でないことを検閲で保証。安心して文通が出来るという訳です。(正確には、手紙を読むだけでOKで、返事は書かなくて良い、という設定です)

そして、その下にはその訳ありの文通相手からの手紙が入っているのですが……。たしかに害のある内容ではないものの、奇妙に謎めいた妖しい文面に戸惑います。そして、手紙に同封された黒塗りされた新聞記事や、意味のわからない図版の数々に、さらに疑念は深まります。


というところから Hunt A Killer の最初のシリーズ "AWAKENING" が開始。このあと、毎月1つずつ小包が送られてきて、徐々に隠された事件の姿が浮かび上がってきます。

もう少しはっきりとした事件が起こるのかと期待していたのですが、「検閲されている文通」という設定上、最初は核心的な表現がないままで過ぎていきますので、はっきりした謎解きを求める人には向いていないコンテンツかもしれません。しかし、手紙に隠された暗号や、インターネット上の調査などで、断片的に少しずつ情報が積み重なり、やがて事件の詳細が明らかになっていく、という体験を前向きに楽しめる方にはオススメです。

なお、レトリックに富んでいたり、暗号が織り交ぜられた英文が届くため、英語のレベルはかなり高いことは申し添えておきます。そして、全然わからないのは自分の英語の読解力の問題かな……と公式のサポートコミュニティを覗いてみると、ネイティブのユーザさんの「ぜんぜんわけがわからないんだけど」という質問に、「とにかくググれ」とだけ返答がついている地獄絵図が繰り広げられていたりします。参加される方はがんばってください!

システムについてもう少し補足しておきます。基本は月会費制で、北米在住の方は月30ドル程度払うとパッケージが届きます(まとめ払いの月数によって値段は下がります)。更に追加の送料を30ドル程度払うことで、日本に送ってもらえます。

最初のシリーズは8話構成、つまり8ヶ月で終わりますが、テレビドラマのように、次のシリーズがすぐに始まるため、いつまでも探偵体験を楽しむことができます。

また、いつ始めても、episode 1 から毎月順番に送られてくる仕組みです。そのため、ネット上には先行しているユーザがたくさんいますが、こんなコンテンツを有料で楽しむ人たちですので、ユーザのモラルは大変高く、ネット上にはネタバレはほとんどありません・・・でした。

ところが、最近、とても詳細な非公式まとめサイトができたようです! さらにさらに、なんと、公式で各話のネタバレ込みのまとめページまで作ってくれるようになりました(AWAKENING ep1のみパスワード無しで閲覧可能)。

正直なところ、初期は不親切すぎて脱落者続出まったなしの構造だったため、必要な人にはまとめた情報が得られる今の構造のほうがとても適切だと思っております。

サポートが手厚くなって遊びやすくなりました Hunt A Killer、ご興味が湧いてきた方がいらっしゃいましたら、ぜひ購読してみてください。なお、既存のプレイヤーの紹介で始めると、紹介した人とされた人が互いに1ヶ月無料になるという素敵な制度もありますので、始める際はぜひお近くのプレイヤーを捕まえてみていただければ。

余談ですが、最近特に国際郵便のセキュリティが厳しくなっている中、パッケージの見た目が怪しい上に、内容物も怪しいアイテムだらけの Hunt A Killer は、年々セキュリティチェックが厳しくなっておりまして、最近は In Game で検閲されているのか、本物のセキュリティチェックで検閲されたのか、何がなにやらという状況になりつつある今日この頃です。
ときどき、とんでもないアイテムが封入されていたりするため、はたしてリアルなセキュリティチェックをくぐり抜けてこれるのか……ぜひご自分の目で確かめてください!


以上で、簡単ですが、Hunt A Killer のご紹介でした。もしも何か気になることなどありましたら、分かる範囲でお答えしますので、 @epi_x までお気軽にお声がけくださいませ。

関連リンク

2018年3月28日

ARG入門として最適な『ARGってなんだ?』スライド紹介

以前「【告知】『​ナゾガク2017秋』のステージイベントで『ARGってなんだ?』」でお知らせしておきながら、そのときに公開されたスライドを紹介するのをすっかり忘れていました(>_<)

謎解きゲームのイベントで使われたスライドということもあって、ARGの定義から始まり、用語の説明、有名作から最近のものまで数多くの国内外の事例の紹介が行われています。
特に最近のARG事例は、あまり日本で紹介されたことのないものも含まれており、最新のARGの動向を知るのに貴重な情報源となっています。

もちろん、タイトル通り「ARGってなんだ?」と思っている初心者の方にも、ARGの概要を手軽に把握できるARG入門としてオススメなスライドです。
ぜひご覧ください!




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2017年11月10日

【ARG的ブックガイド】シャーロック・ホームズ 10の怪事件


二見書房 1985年日本版初版
ゲイリー・グレイディ、スーザン・ゴールドバーグ、レイモンド・エドワーズ 著
各務三郎 訳


日本では1980年代半ばにゲームブックのブームが巻き起こり、さまざまなゲームブックが翻訳・執筆されました。今回紹介する『シャーロック・ホームズ 10の怪事件』この本もそういったゲームブックの1つです。

ただ、この本をあえてARG情報局で取り上げるのは、ゲームシステムがARG的なトランスメディアゲームとしての特長を持っているからです。
その秘密は、捜査に使う4つの付録にあります。

  • ロンドン市街地図
    いくつかのブロックと番地に分けられており、それが書籍内のパラグラフの役割も果たしています


  • ロンドン住所録
    たくさんの名前が住所と共に記されています。ロンドン地図と照らし合わせることで、特定の人物がどこにいるかが分かります。また、職業別の欄もあり、例えばある個人が自宅とは別に職場がある場合にも調べることができます。


  • タイムズ
    10の事件の発生日に合わせて10日分が収録されています。
    一般的なニュースから、誕生、訃報、尋ね人といった3行広告までさまざまな記事が載っています。


  • 捜査の情報源・一覧
    片面は小説にもたびたび登場する「ベイカー街遊撃隊」のメンバー証になっており、もう片面は重要な手がかりを常に手に入れられる捜査地点の一覧が裏に書かれています。



プレイヤーはこれらの情報を組み合わせながら事件の解決を目指します。
事件のプロローグを読んだら、事件の内容を考え、どこに行くかを考えます。
このゲームブックはパラグラフがすべて住所になっています。
そして、プロローグに出てきた情報を場所に結びつけて、有益な情報を与えてくれそうな場所に向かう(=その住所のパラグラフを読む)のです。



たとえば、話の中に出てきた名前や会社の住所は「ロンドン住所録」で住所を特定できます。
話の中に「~通り沿いの工場」のような表現があれば、「ロンドン市街地図」でそこに該当する場所を探します。また、地図上の距離が事件解決のヒントになるかもしれません。
「タイムズ」を読めば、事件に関係していそうな記事が載っているかもしれません。(事件によっては「タイムズ」の記事からスタートする場合もあります)
司法解剖の情報や、スコットランドヤードが集めている情報を知りたければ「捜査の情報源・一覧」に載っている重要な場所に行けばいいでしょう。
まさにシャーロック・ホームズの世界でホームズが行っていることをプレイヤーも体験できるのです。

プレイヤーは自分が推理して好きな順でさまざまなメディアを調査し、そこから浮かび上がったさまざまな場所を好きな順番で回ることができます。
そこが単なる分岐型ゲームブックと『シャーロック・ホームズ10の怪事件』の違う点です。
事件の解決への道筋と使うメディアはプレイヤーによって千差万別。
この体験が、現実にあるさまざまなメディアを使って証拠を探す代替現実感と、プレイヤーごとの体験感を生み出しているわけです。

ゲームの基本的なスコアは、捜査地点数と最後に提示された「質問事項」の正解度で決まります。
解答編ではホームズが解決に要した捜査地点の回数が提示され、あなたがホームズを上回れたかどうかが表示されます。
でも、私なんかはホームズと競ったりしないで、無駄な寄り道とか、どうでもよさそうな情報とかも追っかけて、19世紀のロンドンを楽しんでいます(笑)

この本は出版が1985年のため、現在新刊で手に入れることはできませんが、当時かなり売れたこともあってか古書では比較的簡単に手に入ります。
あなたも、シャーロック・ホームズのいるロンドンを冒険しませんか?

(文章:石川淳一)

2017年11月2日

【告知】『​ナゾガク2017秋』のステージイベントで『ARGってなんだ?』

11/4~11/5に開催される『​ナゾガク2017秋』のステージイベントで『ARG情報局』のライターの『えぴくす』さんが、ARGとは何かを語ります。

『いまさら聞けない!ARGってなんだ?』 
4日 15時~ 
ARGって知ってます? 代替現実ゲームのことなんですけど、謎解き界隈にいるとたまに聞くじゃないですか。ぶっちゃけARGってよくわかんなくないです? でもみんな知ってそうだし、ググってみてもよくわかんないし…と言うみんなのために、ARGについて過去事例を交えてわかりやすく説明します!ただの謎解きに飽きつつあるあなた、必見ですよ。​ARGはあなたの参加を待っています!
​​登壇者:えぴくす (ARG情報局ライター)
※『ナゾガク2017秋』公式サイトより引用


どちらかというとARG入門的な話になりそうですが、興味のある方はぜひ『ナゾガク2017秋』に足を運んでいただければと思います。なお、ステージイベントは参加無料ですが、ナゾガクの入場料が別途必要です。

関連リンク

  • 『ナゾガク2017秋』公式サイト
    https://nazogaku.wixsite.com/nazogaku2017autumn

2017年9月18日

【ミニニュース】「マジック:ザ・ギャザリング」のプロモにジオキャッシングが/他

■「マジック:ザ・ギャザリング」のプロモーションにジオキャッシングが


「マジック:ザ・ギャザリング」といえば、トレーディングカードゲームの元祖ですが、その新作「イクサラン」を記念して、世界中で「ジオキャッシング」を使用したトレジャーハントプロモーションが行われています。

ジオキャッシングについては、ARG情報局でもかなり前に紹介しましたが、簡単にいうと世界中で行われているGPSを使った宝探しゲームです。
今回のプロモーションの大きな特長は日本が含まれている点です。ジオキャッシングを使った国内コラボプロモーションは、おそらく初めてではないでしょうか。

詳細は「マジック:ザ・ギャザリング」公式サイトを見ていただくとして、これを機会にジオキャッシングを始めてみるのもいいかもしれません。

関連リンク


■公衆電話から始まる物語「ポイントホープ」



映画監督・遠山昇司氏が手がけるアートプロジェクト「ポイントホープ」。
公衆電話を使う参加型の物語体験はARGに繋がる部分を感じさせてくれます。
以下はプレスリリースの内容です。

第1 章 とある番号、ファーストコンタクト。
公式ウェブサイト、ネームカード、チラシ、ポスターに掲載されている謎の番号。それはこの物語を聞く、第1の電話番号です。鑑賞者は日本中の公衆電話からこの番号に電話をかけ、物語のはじまりを聞きくことができます。
留守番電話サービスの信号音の後に、鑑賞者自らもあるメッセージを残します。 
第2章 地図とテレホンカード、旅の始まり。
さらなる物語の中へ入るために、鑑賞者はウェブサイトから参加を申し込みます。参加者には地図と「ポイントホープ」オジリナルテレホンカードが送られてきます。
参加者は地図に記された電話ボックスを目指し、旅に出ます。それは、自宅の近くかもしれませんが、遠いところかもしれません。電話ボックスにたどり着いた参加者は、次に現れる第2の電話番号にテレホンカードで電話をかけ、物語の続きを聞きます。
こうして、3箇所の電話ボックスをめぐり、第3、第4の電話番号に電話をかけ、物語を聞き、留守番電話サービスの信号音の後に、鑑賞者自ら、またあるメッセージを残します。
冒険心の旺盛な鑑賞者は、さらに物語の鍵となる第5の電話ボックスを探し、物語が一度綴じられます。 
第3 章 願いから希望へ、結ばれる物語。
鑑賞者が残したメッセージはすべて集められ、編纂されtwitter で毎週1 回公開されます。こうしてtwitter 上に浮遊するたくさんのメッセージは、あるひとつの方向を指し示し、鑑賞者はふたりの女性とともに「願い」というものが何か
別のものでもあることを感じることになります。

現時点では、公式サイトに公開されている電話番号に公衆電話からかけても、プロモーションの音声が流れるだけですが、開始予定日の9/30にどんな物語が始まるのでしょうか?

関連リンク
  • 舞台は全国の公衆電話。遠山昇司が展開する異色のアートプロジェクト「ポイントホープ」とは?(美術手帖)
    https://bijutsutecho.com/news/7091/
  • アートプロジェクト「ポイントホープ」公式サイト
    (現在ティザーサイト公開中、9月30日より本サイト公開予定)
    https://point-hope.jp/
(文章:石川淳一)

2017年2月23日

【ミニニュース】人工知能学会の学会誌でARGを展開 他

■人工知能学会の学会誌でARGを展開

人工知能学会の学会誌「人工知能」が2017年は1年間を通じて誌内でミニARGを行うとのこと。
さっそく最新号のVol.32 No.1 (2017年01月号)では、表紙になにやら仕掛けがあるようです…



学会誌なので普通の書店では扱っていないようですが、Amazonなら通販することができます。
また、少し遅れてKindle版が配信されますが、そちらでもARGをプレイするのに問題ないとのことです。

関連リンク

■ユリイカ2017年2月号でARGの紹介記事

ユリイカ2017年2月号は特集「ソーシャルゲームの現在ー『Pokemon Go』のその先」というテーマで、『Pokemon Go』のブームをきっかけに、さまざまな視点でソーシャルゲームを見つめ直す内容となっています。



その1つとして竹内ゆうすけ氏が「非デジタルな「ソーシャルゲーム」」というタイトルで、ARGについて紹介しています。内容については、ARGを知らない人向けな部分が大きいですが、本稿だけでなく、この特集におけるさまざまなソーシャルゲームに対する考察は、架空と現実の境目が曖昧なARGにとって参考になる部分が多く、今後どのようなARGが生まれてくるか(もしくは作り出すことができるか)を考える上で刺激的な内容だと思いますので、特集全体としてお勧めしたいです。


関連リンク
(文章:石川淳一)