2007~2008年に、今でも伝説となっているARGが制作されました。バットマンの映画『バットマン ビギンズ』と『ダークナイト』の間のタイムラインを埋めるARG『Why So Serious』です。
『Why So Serious』は、その規模と期間、参加した人数、そして2009年のカンヌ国際広告祭サイバー部門でグランプリを受賞といった実績から、今でも世界最大級のARGとして君臨しています。
『Why So Serious』がどのようなARGだったのかについては、以前『体験型エンタメ情報局』でも取り上げているので、詳しくはそちらを参照ください。
そして、15年後の2022年、『Why So Serious』の驚きと感動を家庭で楽しめるゲームにする、というコンセプトのボードゲーム型ARGがKickstarterに登場しました。『BATMAN: The Arkham Asylum Files』です。
Chris Ramsay氏の元に送られて来たジョーカーからのパズルボックス(これが『BATMAN: The Arkham Asylum Files』そのものということではないようですが)について触れたARGNetの記事をざっと読むだけでも
- ジョーカーの身代金メモ
- キャラクターのマスク
- ケーキ
など『Why So Serious』のオマージュに溢れています。
さらに期待を高めるのは、この作品が単なる『Why So Serious』ファンのオマージュARGではなく、『Why So Serious』を担当したメンバーが多数参加するクリエイティブチーム『Animal Repair Shop』が制作に関わっていることです。
『BATMAN: The Arkham Asylum Files』のプロモーションビデオでは、『Why So Serious』や『Year Zero』などの名作ARGを手掛けてきたAlex Lieuさんがこの作品について語っています。
しかしながら石川が一番ワクワクしているのは、名作ARGの過去への郷愁ではありません。
上記プロモーションビデオで紹介されている、街のペーパーモデルとAR技術との組み合わせです。
なんと、謎を解いていく過程で街のペーパーモデルを順次組み立てていき、その街にスマホを向けると、AR機能でイベントが発生するのです。これは新しい!
『BATMAN: The Arkham Asylum Files』は三部作で制作される予定です。
- エピソード1「 PANIC IN GOTHAM CITY」(2022年12月リリース予定)
- エピソード2「GOTHAM CITY TWISTED SKIES」(2023年夏リリース予定)
- エピソード3「THE EYES OF GOTHAM CITY」(2023年12月リリース予定)
各パッケージはKickstarter後に一般販売もされる予定ですが、Kickstarterのみの特典はついてこないとのこと。
とはいえ、全エピソード+すべての特典がついてくる「THE ULTIMATE LAST LAUGH」コースは送料別で$557(今のレートだと約¥76,000)。それに1エピソード毎に日本だと$30の送料がかかってくるので、なかなかに勇気のいる金額ではあります。
ひとまずエピソード1のみの「UNLEASH THE MAYHEM」コース($149+送料$30)を注文するのがよいかもしれません。Kickstarterの締め切りは7/22。気になる方は急げ!
(でも「THE ULTIMATE LAST LAUGH」コース欲しいなあ……)
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