2015年9月2日

【海外ニュース】ナイアンティック・ラボのARゲームだけではない!『ENDGAME』の全容

『ENDGAME』といえば、『Ingress』で日本でも有名なナイアンティック・ラボが新たな位置情報ゲーム、ARゲームを製作、そのβテスト登録が行われるということで2015年3月頃には日本でもけっこう話題になりました。しかしながら、『ENDGAME』のプロジェクトは多岐にわたっており、その全容を紹介した記事はあまり見かけません。
そこで、今回はそれらを紹介したいと思います。

まずは、先日「ARG情報局」でも第2部の出版予定を紹介した小説版。
小説は著者ジェームズ・フライとニルス・ジョンソン=シェルトンが、出版社(米国ではハーパー・コリンズ)を中心となって展開しています。小説内の謎を中心に賞金総額50万ドルを争う、前例で言えば『サーティーナイン・クルーズ』や『キャシーの日記』の系譜に連なるARG小説です。第1部が『ENDGAME: THE CALLING』(これは日本でも同時翻訳されました)、第2部が今秋に出版予定の『ENDGAME: SKY KEY』です。


その小説と世界観を同一にしながらも独自の展開をしているのが、ナイアンティック・ラボが制作しているふたつのタイトルです。まず、ひとつめがインターネットを中心に映像や資料などを基に物語と謎を追う王道ARGとも言える『ENDGAME: ANCIENT TRUTH』です。こちらはつい最近、2015年7月末にゲームが終わりました。



ふたつめがIngressのシステムを元にARゲームとして、今秋にリリースが予定されている『ENDGAME:PROVING GROUND』です。前述したように日本で『ENDGAME』が取り上げられる場合、このゲームのことを指している場合が多いです。
こちらは今年の3月からベータテストへの登録が始まっていますが、もともとGoogle謹製ということでGoogle+のアカウントで、上記の『ANCIENT TRUTH』とユーザーアカウントを同一にしています。つまり、ベータテストの参加=ANCIENT TRUTHへの参加だったわけです。なお、実際には『ANCIENT TRUTH』の謎解きで上位に入ったプレイヤーに優先的にベータテストの承認が行われるとナイアンティックは明言しています。


これ以外に20世紀FOXで映画化の話も進んでいるはずですが、こちらはまだほとんど情報がない状況です。
ひょっとしたら小説の1作目でARG、2作目でARゲーム、3作目(完結)で映画と連動という流れを考えているのかもしれません。

いかがだったでしょうか?
今秋は『ENDGAME: SKY KEY』の出版と、(予定通りなら)『ENDGAME:PROVING GROUND』のリリースが行われ、『ENDGAME』2度目の盛り上がりが期待されます。

『ENDGAME: SKY KEY』の日本での翻訳や、『ENDGAME:PROVING GROUND』が『Ingress』のように日本語化されるのかは不明ですが、ぜひ期待したいところです。
(文章:石川 淳一 情報協力:澤田 典宏)

関連リンク
The Opening Chapters of James Frey's Sky Key: Endgame
エンドゲーム コーリング(小説)日本語版サイト
ARG『ENDGAME: ANCIENT TRUTH』公式サイト
ARG『ENDGAME: ANCIENT TRUTH』Twitter(ARGの製作現場写真がたくさん紹介されています)
ナイアンティックラボ公式サイト

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