(この記事は、えぴくすさん(@epi_x)に寄稿していただきました。)
ゴールデンウィークに、インターネットを使った新しい小説の試み「3D小説」が実施されています。ロードス島戦記やソード・ワールドシリーズなどで有名なグループSNEの告知によると、謎の大型新人「少年ロケット」による持ち込み企画で、「Webでやる理由がある、Webでなければ実現できない、リアルタイム性を持った物語」とのこと。(掲載時にお名前を間違えておりました。お詫びして訂正いたします)
5月2日の20時に開始した「3D小説」は、twitter 上のハッシュタグ #3D小説 で展開されています。基本は主人公の岡田アユミ視点の小説の URL を @GroupSNE が徐々に tweet していくのを追っていくことになりますが、初日の途中にもう一人の主人公黒崎リョウの視点 @HeroeggK が見出されました。期間は3日間+αと予告されています。
最終目的は、最初に提示されたバッドエンド をハッピーエンドに導くこと。しかし、どうやったら物語に介入できるのか、最初は分かりませんでした。それが、初日のエピソードの中で岡田のメールアドレスが判明。さらに、プレイヤーが岡田にメールを送ってみたところ、Scene10でのバッドエンドを回避することができました。
初日の様子は togetter の「#3D小説 5月2日 後追い用まとめ」、2日目の様子は「#3D小説 5月3日 後追い用まとめ」から追いかけることができます。小説本文ははてなダイアリーの岡田アユミ、黒崎リョウからまとめて読むことも可能です。また、時系列でのまとめは、くまかばさんがまとめた「#3D小説 俺用マトリクス」が分かりやすいでしょう。
急いで追いつきたい場合は岡田アユミのScene32でバッドエンドを理解した後に、岡田アユミのScene2から next-> を次々読んでいき、Scene10になったら、黒崎リョウのScene1からScene11まで読んだ上で、岡田アユミのScene10で分岐Eを選んで読み進め、あとは最新まで黒崎と岡田を交互に読み進めれば、物語を把握できるかと思います。あとは twitter の #3D小説 を見れば最新の状況が分かるでしょう。
以下、ネタバレ度が上がっていきます。
さて、もう少し初日の展開を説明しますと、まず、断片的な情報から岡田のメールアドレスが判明。また、岡田視点の物語に出て来た迷路と世界地図と数字を組み合わせた暗号を解くと黒崎視点の URL が分かります。そうして見つけた黒崎視点の物語中に書かれたパスワード情報を、参加者が岡田へメールで伝えることで、岡田のエピソードを次に進めた、という流れになります。
また、2日目の深夜には、参加者の tweet 内容に関して「ランダムに現れるもの」として、本文のキーワードへのリンクとして "Chips" が現れました。
現時点では、岡田のメールアドレスへのメール、および、参加者の #3D小説 へのつぶやきへの報酬としての Chips がインタラクティブ要素となります。
3日間の最終日となる5月4日は20時から開始。これから本番だと予告されていることもあり、参加型エンタテインメントとしても、どんな展開となるのか目が離せません。
(5月4日夜追記)
5月4日の更新において、新たに @superoresama が発見されました。このアカウントのつぶやきから、企画者である少年ロケットの「昔のメモ」の大事な部分が「三省堂書店 札幌店(北海道)」「アシーネ 東戸塚店(神奈川)」「本のがんこ堂 唐崎店(滋賀)」「TSUTAYA AVクラブ近見店(熊本)」に贈られていることが判明。
一方で、通常の更新は「#3D小説 5月4日 後追い用まとめ」のとおりに Scene22からラストシーンのScene32まで一気に展開しました。もちろん、ラストシーンはバッドエンドのままです。
Twitter 上の議論では、作中と同じデザインの2つ組み合わさったハートのペンダントが実在するようであること、ラストシーンの公園が京都の光徳公園と、やはり実在する場所であると思われることから、劇中で行方不明になっている岡田と黒崎のペンダントを現実世界で実際に見つけ出し、光徳公園に持っていくことがクリア条件の一つではないかと目されています。
しかし、2つのペンダントの行方は、ひとつは神戸の街中で落としてしまい、もうひとつは東京で行方不明となっています。4つの書店に贈られている「メモ(色紙?)」にこの手がかりが記されているのではないかということで、5月4日夜現在は、4箇所の本屋に調査に行く人を求めている状況です。
また、いくつか本編中やChipsで意味ありげなまま残されている情報がありますので、参加者有志による掲示板が立てられ、そうした情報をまとめ、議論しています。
3日間+αという開催期間の「+α」に突入した3D小説ですが、はたしてどんな結末を迎えるのでしょうか。
(5月5日昼追記)
5月5日の昼までに、全国4箇所の書店探索は各地の有志の手により完了しました(神奈川・滋賀・熊本・札幌)。
この色紙の情報から、白いハートは秋葉原の書泉ブックタワー8階レジの店員に「ペンダントの落とし物はありますか?」と聞くことで、また黒いハートは神戸の三宮近くの海沿いの場所に物語中に出て来た絵を描く男が居るので「ハートを半分、拾いませんでしたか?」と聞くことで、それぞれ入手することができました。
その後、白いハートのペンダントは @GC_rimuse 氏に渡され、一路、関西へ。5日夕方には京都に2つのハートのペンダントが揃って運びこまれる見込みです。
このまま、光徳公園の木にかければ、何らかのエンディングを迎えられることは確実ですが、ルールを補足する Rule chips のひとつで複数の解決方法があることが示唆されているため、真のハッピーエンドに辿り着くには何かまだ足りていないのではないかとネット上の参加者は最後の議論を戦わせています。
(5月5日夜追記)
その後無事に白と黒のハートは合流し、ラストシーンの地である京都の光徳公園へと運ばれました。
そのあと、衝撃の結末までの流れは、ぜひ「#3D小説 5月5日 後追い用まとめ」をご自身の目で追いかけてください。
参加者が難しく考えすぎていたきらいもありますが、それは TRPG など、フレームが緩いゲームではよくあること。最終的に TL に居た多くの参加者に深い満足を与えつつ幕を引いたのでした。
皆さん、愛の力、信じられましたか?
関連リンク
#3D小説 5月2日 後追い用まとめ
#3D小説 5月3日 後追い用まとめ
#3D小説 5月4日 後追い用まとめ
#3D小説 5月5日 後追い用まとめ
Twitter: @GroupSNE, @HeroeggK, @superoresama, #3D小説
小説: 岡田アユミ, 黒崎リョウ
#3D小説 俺用マトリクス
参加者有志による掲示板
0 件のコメント:
コメントを投稿