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2011年10月30日

SIG-ARG3 情報更新 / Ust 内容など


いよいよ今週の土曜日(11月5日)に新宿でSIG-ARG第3回研究会「日本ARGの今とこれから」が開催されます。
チケットの販売は、eplus にて、木曜日の18時までとなっています。

講演者の皆さまから講演内容の初稿が寄せられ始めていますが、いずれも真剣に悩み、取り組んでいる制作者だからこそ話していただける実感のこもった事例紹介ばかりで、今から本番が楽しみです。
また、詳細は未定ですが、講演内での簡単な実演を予定している講演者の方もいらっしゃるようです。充実したセミナーとなりそうです!

さて、今回は会場に来られない方向けに、一部の講演で Ustream での中継も予定しております。SIG-ARG3の告知ページのプログラムに Ust の有無を掲載しておりますので、ご確認くださいませ。なお、BUBBLEGUMの事例紹介と、講演者全員によるパネルディスカッションは Ustream の中継を予定しておりません。ご都合が付く方は、ぜひ会場に足をお運び下さい!

記事元
SIG-ARG3の告知ページ

2011年10月29日

IGDA日本 秋の Twitter ラウンドテーブル祭 本日開催

IGDA日本のサイトでも告知されていますが、本日10月29日の夜に SIG-TA(テクニカルアーティスト), SIG-ARG(代替現実ゲーム), SIG-AI(人工知能)の3つのIGDA日本の SIG による twitter ラウンドテーブルが連続して開催されます。なお、連続して開催されるだけで、内容は独立していますので、もちろん、個別に参加していただいて構いません。

SIG-ARG は「続・『日本ARG』を考える」と題して、23:00〜25:00で行います。ハッシュタグは #SIGARG_RT2。前回議論された内容を踏まえつつ、もう少し深めていければと考えております。前回の記録はこちら。なお、読まなければ参加してはいけないということはありません。お気軽にご参加くださいませ!

(追記)ご参加、ありがとうございました! ログは「SIG-ARG twitter ラウンドテーブル2「続・『日本ARG』を考える」 - Togetter」となっております。

記事元
IGDA Japan chapter - IGDA日本 秋の Twitter ラウンドテーブル祭 SIG-TA, SIG-ARG, SIG-AI【10月29日(土)21:00-25:00】
SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」の告知
SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」 - Togetter

2011年10月25日

twitter ラウンドテーブル1 記録公開


10月23日(日)22:00〜24:00 に SIG-ARG で初めての試みとなる twitter ラウンドテーブルを開催し、「『日本ARG』を考える」と題して、『日本ARG』という言葉から広がる話題を論じました。

最初は数人でこぢんまりと進行することになるかと考えていたのですが,蓋を開けてみたところ、実に30名以上の方から約450もの活発なご発言をいただきました。
「日本のARGを良くしていきたい!」という方々の、内が秘めているエネルギーを、改めて目の当たりにした思いです。

発言数が多かったため、まとめに少々時間をいただきましたが、togetter でまとめ、「SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」」として公開いたしました。議論の振り返りのためにご利用下さいませ。

今後2週間の間に、あと2回ほど開催を予定しています。次回は、10月29日(土)22:00〜24:00 23:00〜25:00 を予定(時間変更になりました)。今回の議論を踏まえ、もう一歩深い議論ができればと考えております。参加・退出は自由ですので、ぜひお気軽にご参加下さいませ。

twitter ラウンドテーブルで上がった話題は、11月5日(土)に新宿で開催予定のSIG-ARG第3回研究会「日本ARGの今とこれから」のラウンドテーブルでも取り上げさせていただければと考えております。
こちらのセミナーのチケットも eplus で発売中ですので、日本におけるARGの事例紹介にご興味がある方は、ぜひ足をお運び下さい。お待ちしております!

記事元
SIG-ARG第3回研究会「日本ARGの今とこれから」
SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」 - Togetter

2011年10月23日

twitterラウンドテーブル「『日本ARG』を考える」を行います


11月5日(土)のSIG-ARG第3回研究会「日本ARGの今とこれから」の開催に先立ち、twitterラウンドテーブル「『日本ARG』を考える」を実施します。SIG-ARG3の当日までの間に数回を予定しており、第1回は10月23日(日)の22:00〜。

twitter ラウンドテーブルは、twitter をブレスト的なツールとして活用することにより、気軽に特定の専門的なテーマの知見を広げる試みです。筋道立った議論を進めることには向いていませんが、多面的な意見を得るには効果的です。(参考:SIG-AIが定期的に開催しているラウンドテーブルの記録

今回のラウンドテーブルシリーズは、SIG-ARG3のテーマである『日本ARG』に関する話題であれば、何でも取り扱っていこうと考えています。初回は、そもそも『日本ARG』って何だろう? 何が違うんだろう? そもそも区別は必要なの? といったあたりの話題から膨らませていく予定です。最終的には、SIG-ARG3のパネルディスカッション「日本人に合うARGとは」で取り上げる話題に反映していきます。

参加は、時間に合わせて、 #SIGARG_RT1 を付けて twiiter につぶやいていただくだけでOK。SIG-ARG3への参加不参加関係なく、どなたでも自由にご参加いただけますし、途中参加も寝落ちも全く問題有りません。お気軽にご参加くださいませ。

その他の詳細は、直前にARG情報局のアカウント @ARG_INFO で告知いたします。

追記
実施いたしました。短い告知期間でしたが、想像以上の盛り上がりに圧倒されました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました! ラウンドテーブルのログは SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」 - Togetter にまとめています。多岐にわたる話題に触れられておりますので、ぜひご覧下さい。

記事元
SIG-ARG第3回研究会「日本ARGの今とこれから」
twitter: @ARG_INFO
SIG-ARG twitter ラウンドテーブル1「『日本ARG』を考える」 - Togetter

2011年10月15日

11月5日 SIG-ARG 第3回研究会「日本ARGの今とこれから」開催

(一部の講演資料や動画はこちらで公開しています)

第2回から間が開いてしまいましたが、SIG-ARG の第3回研究会を11月5日(土)に新宿にて行います。

今回は「日本ARGの今とこれから」と題し、ARGもしくはそれに近しい参加型企画を国内で実施してきた制作者の皆さまにご登壇いただき、事例紹介やノウハウのお話を伺う、実践的なセミナーにしていきたいと考えております。

講演者は、「元気ARG」としてデジタルゲーム開発会社で始めてARGを手がけている、元気株式会社の澤田典宏氏、インディペンデントARG「BUBBLEGUM」を実施している参会の田中宏幸氏、テレビとネットを活用した視聴者参加型プレゼント企画「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状 新一検定」を実施したエイデックの田中宏明氏、トヨタのプロモーションARG「ヴィッツARG」を運営したオフィス新大陸の坂本犬之介氏、「ミステリーナイト」を始めとした参加型ミステリ企画の老舗、E-Pin企画の城島和加乃氏と、日本の現時点でのARG及び周辺のシーンを概観するにふさわしい顔ぶれとなっています。

eplus でのチケット販売も始まっています(11月3日18時〆切)。下記開催概要をお読みいただいた上で、ふるってお申し込みくださいませ。ARG 初心者の方から、ARG 開発者の方まで、数多くのご参加をお待ちしております。

なお、懇親会というのは、セミナー終了後に近くの飲み屋さんで、講演内容を肴に講演者を囲みつつ飲みつつ雑談しようという恒例行事です。お気軽にご参加ください!


ARG (Alternate Reality Game; 代替現実ゲーム) は、欧米を中心に定着しつつある新しいストーリーテリング手法です。
プレイヤー本人で参加することや、複数のメディアを横断的に利用することなどが特徴とされていますが、まだ定義すら定まっていない、大きな将来性を秘めたエンタテインメントです。

今回の研究会では、近年、日本での代替現実ゲーム(ARG)や、それに近しい企画の実施事例が増えてきたことを踏まえて、実際に制作・運営した方々による事例紹介を通じて、「日本人向けにはこういう施策が訴求する」あるいは「こういう風に作るとここで苦労する」といったような、日本で実施するにあたっての実践的なお話を伺っていきます。

開催概要

名称: SIG-ARG 第3回研究会 「日本ARGの今とこれから」
日時: 2011年11月5日(土)13:00~18:00
会場: HAL東京 31階教室
  http://www.hal.ac.jp/tokyo/mind/contact_access.html
主催: IGDA日本ARG専門部会 (SIG-ARG) http://arg.igda.jp/
参加費: 研究会のみ 2,000円・研究会および懇親会 5,500円
対象者: ARG に興味のある方ならどなたでも。特に制作に興味のある方。
定員: 定員160名
申込方法:
  eplus でチケットをご購入ください。
  PC用購入ページ: http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002066456P0050001P006001P0030001
  携帯用購入ページ: http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002066456P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO
  チケット販売システムの都合上、研究会のみの方は「入場券(¥2000)」、
  懇親会も参加される方は「全席自由(¥5500)」のいずれか1枚をご購入下さい。
※備考
  当日飛び込み参加はできません。チケット持参者のみ、ご参加いただけます。
  今回の研究会の一部の講演は、Ustream での動画配信を検討しています。
  詳細はプログラムをご参照下さい。
  参加費は、当日の運営費用として使用させて頂くほか、
  IGDA日本の運営費用として使用させて頂きます。

プログラム

12:30 (開場)


13:00 - 13:05
会場提供のHAL東京さまのご挨拶


13:05 - 13:10
ご挨拶(SIG-ARG 世話人 八重尾昌輝)


13:10 - 13:55
元気ARG事例紹介(元気株式会社 澤田典宏氏)

(Ustream中継予定)
講演者プロフィール
元気株式会社コンテンツ事業部 事業部長。
家庭用ビデオゲームの初期から企画として様々なビデオゲームの開発に携わる。近年は同社のPS(パチンコ/スロット)事業部の設立に尽力。11年4月より現職。
家庭用ビデオゲームの代表作は、ダブルドラゴンIII(FC)、初代熱血硬派くにおくん(SFC)、七ツ風の島物語(SS)、ファントムクラッシュ(Xbox)、S.L.A.I.(PS2)、戦神(PS2)など。
元気ARG第1弾「ぼくらの選択」、同第2弾「コンカツ殺人事件」では、プロデュース・ゲームデザイン・全台本の執筆・Twitterや各種掲示板でのコミュニケーションリードなど、ゲーム進行のほぼ全てを担当した。

13:55 - 14:25
BUBBLEGUM 事例紹介(参会 田中宏幸氏)

(Ustream中継はありません)
講演者プロフィール
2人組のコンテンツ制作ユニット・参会でARGを制作する。
ブログ上でひそやかに創作をしていたが、2010年からARG「BUBBLEGUM」の制作を主導。
ストーリー制作を2人で分業しつつ、プロデュース、ゲームデザイン、ウェブデザイン、イベントデザイン、ソーシャルアカウント運営などの全域に渡って制作・進行を行なう。
ブログ時代から一貫して、現実に第二の世界を取り入れる試みに注力している。

14:25 - 14:55
新一検定事例紹介(エイデック 田中宏明氏)

(Ustream中継予定)
講演者プロフィール
株式会社エイデック(読売テレビグループ)所属。
TV関連のWEB・ケータイに関連した企画・ディレクションなどを行う。
テレビのネット局と連携したクイズ企画「新一検定」企画。
ARG初心者。

14:55 - 15:05
<休憩>


15:05 - 15:35
オフィス新大陸事例紹介(オフィス新大陸 坂本犬之介氏)

(Ustream中継予定)
講演者プロフィール
企画プロダクション【オフィス新大陸】代表、作家。
アスキー(現エンターブレイン)でゲーム誌の編集職を経て、独立。PCからニンテンドーDS、Mobile等、各種プラットフォームでゲームを企画。TCGやボードゲームの制作・監修も。
作家として『歴史群像』『歴史読本』『プレイボーイ』などに歴史、ゲーム、スポーツ記事を寄稿。書籍『ボードゲームキングダム』シリーズ、『歴史新聞』シリーズ等、著作多数。
TokyoGameShowやJGC、UrventでLiveゲームやARGを開催。RYOMA:the Secret Storyのトータル・プランナー。ボードゲームTV番組『Theゲームナイト』(BS日テレ)の企画、プロデュース。

15:35 - 16:35
参加型イベントの作り方(E-Pin企画 城島和加乃氏)

(Ustream中継予定)
講演者プロフィール
(有)イーピン企画代表。1987年に誕生した『ミステリーナイト』等の体験型推理イベントをプロデュースしている。
1999年に日本で初の体験型推理イベント専門会社として(有)イーピン企画を設立。日本にARGという表現がない時代から「代替現実」の手法で数々の作品を製作している。
また“ふじしろやまと”(イーピン企画ミステリープランナー“かとうだい”との共筆名)として謎解き小説の執筆も手掛ける。
代表作:ミステリーナイト、探偵ミステリーツアー、新本格ミステリフェスティバル(綾辻行人氏・有栖川有栖氏ら11人の作家のトークショー&謎解きのイベント)、ケータイ事件簿(セガモバイルゲーム)、読者参加型犯人当てミステリー『Rの刻印』(講談社刊)他

16:35 - 16:45
<休憩>


16:45 - 18:00
パネルディスカッション「日本人に合うARGとは」

(Ustream中継はありません)
パネリスト(50音順)
・E-Pin企画 城島和加乃氏
・エイデック 田中宏明氏
・オフィス新大陸 坂本犬之介氏
・元気株式会社 澤田典宏氏
・参会 田中宏幸氏

18:00
散会


18:30 - 20:30
懇親会

(全席自由チケット購入者のみ、ご参加いただけます。)
※場所は会場付近の居酒屋を予定。

2011年10月11日

ARGの力を説いた名著「Reality is Broken」の邦訳が発売!


10月7日に早川書房よりジェイン・マクゴニガル著『幸せな未来は「ゲーム」が創る』が発売されました。これは "Reality is Broken" というタイトルで今年の1月に出版された書籍の邦訳となります。

著者の Jane McGonigal 女史は、携わってきたゲーム一覧を見れば分かるとおり、数々のARGの制作を行ってきたトップクラスのARGクリエイターです。古くは I Love Bees の制作にも携わり、近年では The Lost Ring や Evoke などの大規模な ARG のディレクターを務めました。

そんな彼女が一気に有名になったのが、昨年行われた TED での講演「Gaming can make a better world(日本語字幕付き)」です。


世界中のゲームに夢中になっている何千万の人々を否定するのではなく、その力を活かせば、世界をよりよく変えていけるのだ、という力強いメッセージは、多くの人々の注目を集めました。現在バズワード化しつつある「ゲーミフィケーション」ブームも、(形は少し歪んでいるかもしれませんが)この講演が一つのトリガーになったのは間違いありません。

注目されている中で発売された本書は、TED の講演をさらに掘り下げた内容となっています。現実の問題を解決し、世界をよりよいものにするために、ゲームが(特に、代替現実ゲームが)持っている14の力を、1つずつ、具体例を挙げながら丁寧に解説していきます。

これまで、シリアスゲーム(ゲームの他分野の応用)やゲーミフィケーションと聞いて、「そんな取って付けたように、ニンジンをぶら下げても……」と、いまいちピンと来ていなかった人でも、本書を読めば、ゲームが本質的に現実世界を変えていくビジョンを得られることでしょう。

もちろん、ARGの事例紹介集として見ても、様々なARGがどのように参加者を巻き込んでいったのかの説明が豊富に載っていますので、ARGが持つパワーを理解する上で、大きな参考になるはずです。

また、日本語版の巻末には、ARG研究でも有名な慶應義塾大学の武山教授による解説も掲載されています。こちらも、ARG を明快に説明した解説となっていますので、ぜひ頭の整理のためにもご一読ください。

私自身は、まずエンタテインメントたること、という立場ですので、最初から社会善を主目的とすることには少し抵抗があるのですが、面白いものを作った結果として参加者が幸せになることは素晴らしいことだと思いますし、ARGにはその力があるとも信じています。

この邦訳を読んだ皆さんの中から、Jane さんの個人的ミッションである「25年以内にゲーム開発者からノーベル平和賞を出るのを見届ける」を実現する人が出ることを願っています!

記事元
Amazon: 『幸せな未来は「ゲーム」が創る
http://janemcgonigal.com/
ゲーミフィケーションに関するリソース集 - Serious Games Japan