ページ

2019年3月29日

【ミニニュース 2019/03/29】『AI: ソムニウム ファイル』プロモでARG的展開/『舞台めぐり』で展開される体験型サウンドゲーム

■ゲーム『AI: ソムニウム ファイル』プロモでARG的展開

2019年7月25日発売予定のアドベンチャーゲーム『AI: ソムニウム ファイル』。
数々の名作アドベンチャーゲームを手掛けた打越鋼太郎氏がディレクターを務めるとあって、多くのファンから期待されています。

その事前プロモーションとして、 登場するキャラクターのひとり「左岸イリス」が、ネットアイドル“あせとん”こと“A-Set”として、Vtuberの活動を行っていました。


ところが、だんだんと投稿される動画に怪しいノイズが乗るようになり、ついにはVtuberの活動と関連のない謎の動画がアップされ、Twitterも更新されなくなって“あせとん”は行方不明に。怪しい動画の内容から、“あせとん”の安否が危ぶまれる状態になっていました。

この展開はARGっぽいなと思っていた所、3月25日に「ファミ通.com」で動画以外の展開まで踏み込んだ考察記事がアップされました。
なんと、Twitterの英語アカウントで『AI: ソムニウム ファイル』のキャラクター“ 応たん”と、ディレクターの 打越氏がそれぞれ“あせとん”を探していたのです。
(英語のみで展開しているのは、ARGの経験が豊富な欧米の人たちを意識してのものでしょうか?)

ところが、3月27日に“あせとん”は普通にVtuberに復帰。本人の弁によると「GDC参加のためアメリカに行っていた」との事で、打越氏の活躍なども交えた動画をアップ。
しかし、“あせとん”不在の間にアップされた謎の怪しい動画についてはまったく触れられないまま。

そして、動画を見たらしい打越氏がTwitterの英語アカウントで再び不穏な発言を。



「どうなっているのですか…… そのビデオの男は私ではありません…」
「私は口から虹を吐くことはできないので」
これは単なるジョークなのか? それとも本当にビデオの男は打越氏ではないのでしょうか?
そして“あせとん”は本当にアメリカに行ったから不在だったのでしょうか。

今後も“あせとん”に絡んでどのような展開があるのか、目が離せない状況です。

【関連リンク】

アプリ『舞台めぐり』で展開される体験型サウンドゲーム

『舞台めぐり』といえば、アニメの聖地巡礼アプリとして有名ですが、その『舞台めぐり』を使った新しい遊びの提案が『ミエナイキズナ』です。



これは現実世界の音と仮想世界の音が混ざり合うソニーの技術「Sound AR」を使い、街を歩き、現地で聞こえてくるドラマを楽しむ体験型サウンドゲームとのこと。
西武鉄道の駅から巡れる地域(池袋・江古田・石神井公園)を舞台に、スマホのカメラ越しにだけ姿が見える謎の女の子とのデートを楽しめます。


2019年3月25日~6月30日までの期間限定コンテンツですので、気になる方は忘れないうちに体験しておきましょう。

【関連リンク】
(文章:石川淳一)

2019年3月22日

【ミニニュース 2019/03/22】Netflixのインタラクティブ作品第2弾が4/10に

■Netflixの実写インタラクティブ作品第2弾が4/10に配信

昨年公開され、実写のインタラクティブ作品として話題になったNetflixの『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』。どそれに続く、2作目の実写インタラクティブ作品『You vs. Wild -究極のサバイバル術-』の配信が4/10から行われることになりました。

今回はディスカバリーチャンネルの冒険番組などで有名なベア・グリルスのサバイバルを視聴者が手助けする内容になるようでです。Netflixではマイリストへの登録予約が始まっているほか、YouTubeのトレーラーもインタラクティブな内容で公開されています。



インタラクティブな実写作品は映画館やTVでは実現できない、動画配信ならではの切り口なので、今後もこういった作品の配信が増えそうですね。

 【関連リンク】
(文章:石川淳一)

2019年3月15日

【ミニニュース 2019/03/15】ハリーポッターのARゲームがメディア公開/「還願」のARGレポート完結

■Nianticのハリーポッターゲームがメディア向け体験発表会

以前から開発が伝えられていたNianticのARゲーム「ハリー・ポッター:魔法同盟」が、メディア向けの体験発表会を行いました。
実際に開発途中のバージョンを触れるとあって、日本のメディアでもいくつかレポートが上がっています。


公式サイトには「魔法使いニュース」というレポートがあり、ゲーム内にもストーリーや謎解き要素があるようなので、ひょっとしたら日本でも何かARG的な事をやってくれるのではないかと期待が高まります。

  【関連リンク】

■「還願 DEVOTION」のARGレポート動画が完結

2019/2/9にミニニュースで取り上げた台湾のPCゲーム「還願 DEVOTION」の発売前プロモーション考察動画ですが、記事掲載直後にARGパートのレポート動画が開始。このたび無事完結しました。



最終回では、ARG制作スタッフのコメントなども紹介されていましたが、制作はすべてPCゲームのスタッフのみ、役者もすべてスタッフという、何やら日本のARG制作と同じような苦労を感じました。また、台湾でもやはりARGは一般的でないようです。

ハプニング的な部分の紹介などもあり、ライブ感溢れたとても貴重な動画レポートだと思います。

【関連リンク】
(文章:石川淳一)

2019年3月8日

【ミニニュース 2019/03/08】BTSのQRコード宝探し/M3 2019開催/Twitterの新機能を使った謎解き

■BTSがQRコードを使った世界規模の宝探しプロモーションを

K-POPのグループ「BTS(防弾少年団)」が「ARMYPEDHIA」というサイトを立ち上げました。
そこにはBTSがデビューした2013年6月13日から2019年2月21日までの2,080日間のカード(ページ)があるのですが、その各カードは最初ロックが掛かっていて中に入れません。
そのカードを解除するのに必要なのが世界各地にばらまかれたQRコード。


QRコードを読み取ると、BTSに関するクイズが表示されます。
クイズに正解すると、その日付のカードのロックが解除され、その日のBTSのイベントや思い出が書かれたページを開く事ができます。

さらにファンにとって嬉しい仕掛けは、そのページにその日の自分の思い出を書き込める事。「ARMYPEDHIA」には、すでに山のような書き込みが!
しかも翻訳機能までついているのでハングルや英語、中国語の書き込みを日本語で読むこともできます(翻訳言語をいちいち選ばなければならないのがちょっと手間ですがw)

2014年の『Haruhi Hunting』も日本中にばらまかれたARマーカー付き画像をユーザが集める「涼宮ハルヒの憂鬱」のプロモーションでしたが、それをワールドワイドに拡大し、さらにコミュニティ的な部分を強化した感じでしょうか。
中央日報の記事によれば、イベント開始3日間で650個あまりのQRコードが発見されたとの事。Twitterでもハッシュタグ#ARMYPEDIAや#ARMYPEDIA_QR_CODEでたくさんの情報が交換されています。

イベントは3/24まで行われ、QRコードもその期間中順次追加配布されるそうです。


  【関連リンク】

■物語に入り込んだような臨場感『ミステリー・ザ・サード』今年も開催

『ミステリーナイト』など、さまざまな参加型ミステリーイベントを展開している E-Pin企画。
その中でも参加者の目の前でリアルタイムに事件が展開し、物語の世界に入り込んだかのような臨場感がある「オンタイム形式」が特長の『ミステリー・ザ・サード(M3)』が、今年も大阪3/30-3/31、東京4/5-4/7で開催されます。


今年は過去もっとも「巻き込まれ度」が高かったと言われている『Closed Room Game〜館2〜』のリメイク『謎の組織【エパイン】に潜入せよ』。
単なる再演ではなく、トリックを変えるなどリピーターでも楽しめる工夫もあるとのことで楽しみです。

  【関連リンク】

■Twitter DM で刑事と話しながら謎を解く『メンズビオレ 汗殺菌事件』

3月7日より、『メンズビオレ謎解き事件簿 長時間連続汗殺菌事件』がスタートしています。制作は AnotherVision で、「最高難易度謎解きコンテンツ」が煽り文句。実際に、無料キャンペーンとは思えない凝った謎解きストーリーが展開されます。


特徴は Twitter の(比較的)新機能を存分に活用している点。タッチポイントは Twitter のメンズビオレ公式アカウントのツイートですが、アンケートボタンからDMを送れる機能を使ってスタートし、あとは Twitter DM 内で進行します。

Twitter DM 内では、chatbot への返信を定型文から選択できる quick reply 機能をふんだんに活用して、添付画像や動画、あるいはWebサイトなども駆使し、次々と立ち塞がる謎を解いていきます。

ミッション自体は謎解きがメインですが、Twitter DM の会話での進行や、多メディアを使うプレイ感覚は、非常にARG的です。ストーリーは数段階かに分かれており、後に行くほど難易度が上がっていきます。ぜひ「完全攻略」目指して、プレイしてみてください。

  【関連リンク】
(文章:えぴくす&石川淳一)

2019年3月1日

【ミニニュース】2019/3/1版 「約束のネバーランド」が謎解き施策に積極的(他1本)

■「約束のネバーランド」が謎解き施策に積極的

週刊少年ジャンプ連載で、2019年1月からアニメ放送中の「約束のネバーランド」は、孤児院の少年少女が逆境を乗り越えてサバイバルする人気作品です。知力を振り絞って脱出するという作品のテーマ性と相性が良いと判断されたのか、謎解き関連の施策に積極的で、複数のコンテンツが現在Web上でプレイ可能です。謎解きゲーム的な謎解きだけではなく、海外のARGで使われそうな雰囲気重視のコンテンツがいくつかありましたので、ご紹介します。

イメージ:約束のネバーランド×サイバーセキュリティ月間 ミネルヴァと謎の暗号より


集英社の作品公式サイトでは、謎を解くと脳力のランク付けをしてもらえる「IQ脳力試験」が用意されていますが、プレイすると、どうやら、このサイトにはさらに秘密のメッセージが隠されているようだということが分かる、2段階の仕掛けになっています。サイトにひっそりとメッセージが仕込まれているのはARG的ですね。

また、約束のネバーランド×サイバーセキュリティ月間 ミネルヴァと謎の暗号では、2月15日から3月18日まで、特設サイト上で毎日変わる暗号を解くことができます。こちらは、サイバーセキュリティの啓蒙サイトにメッセージが隠されているような演出で、謎解きというよりはARG的な探索型のWebコンテンツとなっています。個々の謎はシンプルですが、サイト全体の演出が素敵ですので、ぜひ挑戦してみてください。
また、3月3日には秋葉原でタイアップイベントが開催されます。イベントではトークショウなどの他に、秋葉原市街でサイバーセキュリティにまつわる暗号解読に挑戦する街歩きの謎解きゲーム「暗号解読ウォーク」も開催されます。

他には、リアル脱出ゲームの公演も予告されており、それに関連してリアル脱出ゲームのサイト上でアニメの放送に連動した謎解きゲームをプレイすることも可能です。こちらは、毎週更新で、アニメを見ないと解けない内容になっています。

モールス信号が重要な役割を果たす本作。ぜひ、モールス信号表を片手にさまざまな暗号を解き明かしてみてください。

【関連リンク】

■大きく進化したMRデバイス「HoloLens 2」年内発売に

MR(複合現実)向けのデバイスとして体感型ゲームでも期待される「HoloLens」が大きく進化して、年内に発売されることが発表されました。

イメージ:Microsoft 製品公式サイトより
https://www.microsoft.com/en-us/hololens/hardware

画面が高精細化された上に視野角も2倍、アイトラッキングや指レベルの動きも認識。
その上で重さは軽くなり、着けたままゴーグルを跳ね上げることも可能になりました。

価格は 3,500ドルと、まだまだ個人が買える値段ではありませんし、産業利用をメインターゲットにしているようですが、アミューズメント施設やホール型のイベントでは今後お目に掛かることがあるかもしれません。

【関連リンク】
(文章:えぴくす&石川淳一)