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2009年9月14日

リアルすぎて主要メディアがだまされたARG

TINAGを標榜するARGは、リアルであればリアルであるほどゲームと現実との境界が曖昧になっていきます。
プレイヤーはまるで物語の中に入ってしまったかのような気分でゲームに参加することとなり、プレイに没入していくようになる……これが一般的なARGに対する認識といえるかと思います。

これがあまりにリアルすぎたために、ドイツの主要メディアがノンフィクションと勘違いして報道してしまうという事件が起こりました。

WIRED VISION「ドイツの主流メディア、巧妙な『ネットの嘘』にだまされる」によると、風刺映画「Short Cut to Hollywood」を製作したグループが、ショートフィルムの宣伝を狙ったARG的な試みをしたところ、実際に起こっている出来事と勘違いしたドイツの大手通信社が大々的に報道してしまったとのことです。

実際にグループがどのようなことをやったのかというと、
・(わかっている限りでは)2つの偽サイトの制作
・Wikipediaにニュースサイト「KVPK」に関するエントリーを制作
・カルフォルニア州の電話番号を準備

このような下準備を整えた上で、カルフォルニア州のテレビジャーナリストRainer Petersenという名前でドイツ大手の通信社に電話。報道関係者にローカルニュースサイト「KVPK News」と「ブルーウォーター市のウェブサイト」(どちらも偽物)を見るように指示。この情報を信じたドイツの通信社がヘッドラインニュースを流してしまい、今回の騒動に繋がったという流れだそうです。

記事元
WIRED VISION:ドイツの主流メディア、巧妙な「ネットの嘘」にだまされる

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