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2019年12月13日

【ミニニュース 2019/12/13】マーダーミステリーゲームのルーツは日本!?

■マーダーミステリーゲームのルーツは日本!?

2019/12/11にマーダーミステリーゲームのルーツについてのちょっとした議論がネット上で巻き起こりました。
話の発端はコルク代表・佐渡島庸平氏のnoteでの記事です。

●「クリエイターは抽象レベルの模倣をしろ!!」(コルク佐渡島の好きのおすそわけ)
https://www.sady-editor.com/n/nd3e7d42d95b8

この記事の中で、佐渡島氏は2回の模倣で大ヒットが誕生した例として、マーダーミステリーゲームを取り上げ、
このゲームで、中国で流行って、日本に輸入されきたと思っている人が多い。しかし、実は、このゲームを生み出したのは、日本人だ。
と切り出して、 SCRAPの『憂鬱な10人の容疑者』こそがマーダーミステリーゲームのルーツであり、
SCRAPにはサンフランシスコに拠点があり、そこで『憂鬱な10人の容疑者』を実施したところ、アメリカのほうがウケが良かったそうで、模倣する人達が沢山現れたそうだ。
そして、そのひとつが中国に渡り、中国でさらに模倣者が現れ、一気に大ブレイクした。
そして、中国のブームを見て、日本でも流行らそうとマーダーミステリーゲームが輸入されたのだ。
 と述べているのです。
これに対して、体験型ゲームに造詣の深い ましー氏が
と突っ込むと、
とあっさりと知らなかったことを認める結果に。
さらに、アナログゲーム界の重鎮・安田均氏も
と、具体的な写真を紹介していました。

そもそも、体験型イベントのアイデアを複数の制作者が再発明するという事例は多くあり、日本国内のこの時期に限ったとしても、『憂鬱な10人の容疑者』より前に東京ボウズが『山中湖ロッジ事件』という似たようなシステムの公演を行っていたという情報もあります。

今回はたまたま情報を知っている方々が動いたおかげで問題が発覚しましたが、歴史というのはこういった所から間違って伝わってしまうのだなあという実感と共に、こういった体験型イベントの記録的な情報は(ネタバレ禁止等の問題もあって)そもそも残りにくく、そういった情報をどうアーカイブしていくかは今後の大きな課題と言えるでしょう。

また、マーダーミステリーゲームに限らず、多くの体験型ゲームにおいては実施しつづける事の方が重要であり、そのためには、誰が日本人向けのスタンダードを作り上げるかこそ注目するポイントではないかと思います。
(文章:石川淳一)

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