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2019年12月27日

【ミニニュース 2019/12/27】『あんたがた2019』開催/『タイバニ』の世界に“居住”するWebサービス

■『あんたがた2019』開催

『Twitterのあんたがたに挑戦します2019』(以下『あんたがた2019』)が、2019年12月12月21日~12月25日にわたって開催されました。
『あんたがた2019』がどのようなイベントかというのは、主催者アカウントのルール説明が端的でわかりやすいと思います。





『あんたがた』はもともと2005年に『VIPPERのあんたがたに挑戦します』として「あめちゃん」によって2ちゃんねるのVIP板で開催され、以後、有志の色々な人がGM(ゲームマスター)となって開催されました。「現実世界を舞台にミッションを不特定多数のメンバー全員の協力で解いていく」という点で、おそらく日本で一番最初のARG的な切り口のイベントです。

2016年にはVIP板からTwitterにイベントの場を移し、また最近はGMを広く公募していることもあってか、GM側、参加者側ともに若い世代が増えて活気が戻ってきた感があります。

出題される挑戦ミッションもかなりバラエティ豊かで、集合知の力で初めて解けるような超難問も多く、「よくこんな問題思いついたな/解けるな」と感心するものが多かったです。
参加者は、最大50人が同時編集できるGoogleスプレッドシート上で、知恵を出し合いながら問題を解いていたようです。スプレッドシートをみると、挑戦者たちが楽しんで解いていた様子が残っています。

運営側は完全なボランティアで苦労も多いようですが、数少ない日本のARG的イベントとして、ぜひ今後も続けていってほしいなと思います。

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■TIGER & BUNNYの世界に“居住”するWebサービス『Vレジデンス』

ひさしぶりの新作アニメ化も発表されて再び盛り上がっている『TIGER & BUNNY』。その舞台となるシュテルンビルトに“居住”するWebサービス『V(バーチャル)レジデンス』が2020年1月15日から2ヵ月間の期間限定で開催されます。



居住者になるとスマホのwebブラウザ上で毎日街の散策先を選択でき、その行動結果が夕方以降に表示されます。行動結果は日常の市民視点のものなので、もし『TIGER & BUNNY』のキャラクターに出会うことがあっても何が起こっていたかの全容まではわかりません。
しかし、街で起こっている出来事の全容は後日発送される冊子「シュテルンビルトMaG」で読むことができます。市民目線と全体目線の両方で二度物語を楽しむことができるという訳です。

また、居住者になると実際の居住証明が送られて来たり、参加者限定の物販もシュテルンビルトのサポーターに市長から贈られてくる返礼品という体裁になってたりと、アイテムにもこだわりが感じられます。

昔、PBMという、メールのやりとりで物語を進める遊びがありましたが、あえて1日1回の行動と結果のみで物語を紡いでいく『Vレジデンス』にはその匂いを感じます。
断片化された物語から起こっている出来事の全体像を想像する手法は、ARG用語でいうところの考古学的ストーリーテリングと言えます。
コミュニケーションツールが発達して、情報集約の容易性が格段に上がっている現在において、考古学的ストーリーテリングがどのようにプレイヤーに消化されていくのかが、ARG情報局的には興味深い所です。

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