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2009年9月29日

コトバカイセツ:Pervasive Game

「Pervasive Game」という言葉を聴きなれない方もおられるかもしれない。「パーベイシブ・ゲーム」と読みます。

Pervasive とは、「普及した」とか、「浸透した」、「いたるところに」という意味です。ここでは、一体何が普及とか浸透したかと言えば、携帯機やユビキタス環境によって、ゲーム或いは、デジタル空間が物理空間に対して、浸透した、という意味です。 「Pervasive Computing」と言えば、コンピュータ、ネットワーク、センサーによって、現実においてユビキタスに構築されたデジタル空間のことを言います。では、「Pervasive Game」と言えば、何を言うのでしょうか?

例えば、
IPerG http://www.pervasive-gaming.org/index.php
では、

“Pervasive Games” - a radically new game form that extends gaming experiences out into the physical world.

と定義しています。

Steve Hinske, Matthias Lampe, Carsten Magerkurth, and Carsten Röcker
 Classifying Pervasive Games:On Pervasive Computing and Mixed Reality
 http://www.vs.inf.ethz.ch/res/papers/hinske-pg07-pervasivegames.pdf

の中では、「Pervasive Game」の定義と分類について詳細に議論されています。

Pervasive Games or Mixed Reality Games offer a new concept that aims atcombining the properties and advantages of these three worlds, the physical and thesocial on the one hand, as well as the virtual on the other hand.

それは、物理的世界、社会的世界、仮想世界、この3つの交差路にあるのが、「Pervasive Game」であり、「Mixed Reality Games」であると述べています。

セカイカメラ http://support.sekaicamera.com/
が、先日、スタートしました。このセカイカメラは、まさに、"Pervasive"な現象であり、これから、「Pervasive Game」は、より一層、大きな展開を見せて行くでしょう。

なので、「Pervasive Game」というコトバを憶えておくと、これからよいことがあるかもしれません。

ARGとの関係はと言えば、もちろん大きく重なる部分があるのですが、いや、殆ど同じと言ってしまえるかもしれませんが、個人的には議論が難しいところかと思っています。

[参考] Pervasive Games: Theory and Design (IGDA)
     http://www.amazon.co.jp/Pervasive-Games-Theory-Design-Kaufmann/dp/0123748534

    Pervasive Computing
http://www2.computer.org/portal/web/pervasive/home

Pervasive 2009
    http://www.pervasive2009.org/

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