2013年1月29日

SIG-ARGの新体制と2013度活動目標のご報告

ARG情報局の運営母体である、NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)ARG専門部会(SIG-ARG)の新体制についてご報告いたします。

このたび、SIG-ARGでは、2012年度の正世話人・副世話人の任期満了に伴い、新たな正世話人1名・副世話人2名の選出を行いました。
この結果、株式会社読売テレビエンタープライズの田中宏明を新たな副世話人として加えた以下の体制で、2013年度のSIG-ARGをとりまとめていくこととなりました。

正世話人:澤田 典宏
副世話人:八重尾 昌輝, 田中 宏明

更新されたSIG-ARG運営メンバーリストを「SIG-ARGについて」ページに掲載いたしましたので、ご確認ください。


なお、2013年度のSIG-ARGは、下記の5つを目標として活動してまいります。
■Weekly ARG、もしくは体験型謎解きイベントのプロデュース/実施
(年1回〜2回)
■ARG情報局での定期的な情報発信(月1件〜2件の体験/考察記事の執筆)
■ARG情報局に掲載するイベント紹介記事のテンプレート化
(各団体様からの投稿受付窓口の整理)
■SIG-ARG5の実施(年1回)
■ラウンドテーブル、もしくは制作者ミーティングの実施(年5回)

近年、体験型エンタテインメントは、(株)SCRAP様の『リアル脱出ゲーム』をはじめとした謎解きイベントに注目が集まっており、1回の公演に1000人以上が集まるイベントも実施されるようになりました。
また、このような市場の拡大に伴い、制作団体の増加、イベント内容の多様化が進んでいるとも感じております。

SIG-ARGでは、これら体験型エンタテインメント制作者が交流する場を設けるほか、自らもARGおよび体験型謎解きイベントのプロデュースや実施を試みるなど、より知見を深め、共有する活動を行っていきたいと考えます。


次に、本サイト「ARG情報局」の編集方針についてお伝えします。

体験型エンタテインメントはある意味、非常に大きな枠組であり、ともすれば世の中のすべてがARG的なものとして扱えてしまう面を持っています。2012年度は「ライターそれぞれの価値観による体験型エンタテインメント」を切り口に記事を書いておりましたが、加速度的に拡大した体験型エンタテインメントのごく一部しかご紹介できなかったことも、また事実です。

このため、2013年度については、すべての団体様からのご紹介を受け付ける「リリース掲載」の取り組みを新たに実施します。具体的には、近日中に寄稿およびプレスリリースのテンプレートをSIG-ARGで作成し、一元化します。各団体様におかれましては、PRの場としてARG情報局をご活用いただければと考えます。


最後に、こちらは引き続きライター各々の主観とはなりますが、ライター自身の体験レポートや、体験型エンタテインメントに対する考察を昨年度にも増して掲載することで、体験型エンタテインメントを楽しみたい方にも、また体験型エンタテインメントを制作してみたい方にも、良き情報を提供できればと考えます。

体験型エンタテインメントはさらに発展し、様々なメディア、場面にその要素が含まれつつあります。SIG-ARGの活動が、これらARGおよび体験型エンタテインメント発展の一助となることを願いつつ、また、みなさまにおかれましては引き続きご支援をいただければ幸いです。

関連リンク
IGDA日本について
SIG-ARGについて

2013年1月19日

2013年新春によせて【ARG・体験型娯楽制作者編】


2013年の新春を記念して、体験型エンタテインメントの制作者の皆さまから新春メッセージを募集したところ、数多く寄せていただきました。記事が長くなりすぎないよう、2つに分割してお届けします。

こちらの記事でご紹介するのは、ARG(代替現実ゲーム)の制作者、及び、宝探しや参加型本格推理イベントなど、謎解き以外を中心としたスタイルの体験型エンタテインメントの制作者の皆さまです。体験型謎解きイベントの制作者の皆さまからのメッセージは、もう一つの記事をご覧ください。

なお、区分は基本的にこれまでの制作実績を元に、ARG情報局で分類させていただきました。また、各分類の中では順不同(投稿順)です。最近は幅広い活動を行う制作者も多く、分類も難しいのですが、もしも不備などございましたらご指摘ください。各団体のアイコンは twitter アカウントへのリンクになっています。

制作者の皆さま、メッセージをお寄せいただき、ありがとうございました!


ARG制作者(商業ベース)


ニコルソン

2012年は海外ドラマのARG制作や試写会における体験型謎解きイベント制作ほか、某人気漫画作品を用いた地方での街歩きイベントなどの制作に携わりました。
ニコルソンの仕事はいずれも企業、代理店がクライアントとなる「プロモーション」に特化したものが多く、最近ではARG制作に限定せず、イベント、WEB、映像、グラフィック制作のお仕事の割合も増えています。
今年は単発的、局所的に行なわれるゲーム型プロモーションではなく、今までの経験値を総動員する必要に迫られる長期・大型のゲーム型プロモーションの制作に携わりたいと思っています。ニコルソン結成のきっかけとなった、大きな衝撃を人に与えるARG(例:I LOVE BEES、WHY SO SERIOUS?など)を生みだしたいです。

だいたい™ The Rokudemonai Team

結成してまだ3ヶ月のチームだいたいですが、昨年は6つの謎解きやARGを仕掛けさせていただき、需要の高さを感じています。今年は「謎解きに使われるのは主にクロスワード」を合言葉に、こういう遊びに触れたことのない方々に向けて精進していきたいと思います。以後お見知り置き頂ければ幸いです!

ラ・シタデール

今年は“ブラウン管の向こう側(ことアニメやドラマの世界)へ行ければいいのに”という夢が叶うような企画をひとつでも多く、世に出して行くべく鋭意準備中です。具体的にはまだ言えませんが今春~今夏のアニメーション作品で代替現実的な試みを見つけたら、それは当社の仕掛けかもしれません。ちなみに現在関わっている『謎解きActOnステージVol.1~崖っぷちアイドル・マコリンを救え!~』(1月19日~20日開催)という演劇と謎解きイベントのハイブリッド公演も、ブラウン管を越えたい願望を叶えるタイプの公演です。

オフィス新大陸

昨年は、フジテレビの地上波番組『アイドリング!!!』と組んだ、【スマイルゼリーARG】 laboratory-m.com を始動しました!現在も継続中ですので、みなさまぜひお楽しみください♪
プロモーションや謎解き一辺倒ではない、独立したエンターテインメントとしてのARGをお楽しみいただけることと思います。また、ナショナルクライアントとのARGや、国内数ヶ所の自治体、海外アニメとのARGを企画し、経験値をさらに上積みできた一年でした。
今年ももちろん! 従来の路線だけでなく、アニメ、書籍、観光、行政etc..と.新規の作品を準備中です。ご期待ください。

坂本犬之介(株式会社オフィス新大陸 代表取締役)

ARG制作者(非営利)


松岡 友

2011年夏、超常現象研究家の中津川氏の脚本による「るくる島黄金伝説」に参加したのが、ARGとの出会いでした。
昨年は「るくる」のメンバーとして「ある家の肖像」展(企画)、「龍宮学校ARG部」の制作に携わりました。
個人名義では「SNS-Ghost-名も無き少女-神祭」を発表しました。
自身の作品コンセプトは、参加者の潜在人格を喚起し、参加する前の自分には戻れなくすることです。
2013年は、世界の謎を顕在させ、観察したい人向けの作品を発表できたらと思っております。

松岡 友

アート・パーティ"るくる"

アート・パーティ”るくる”は、物語を現実で補強するのではなく、現実を物語で上書きする、代替現実ゲームを目指しています。どこかの現実で、お会いしましょう!




体験型エンタテインメント制作者
(商業ベース)


RUSHJAPAN

タカラッシュ!(RUSHJAPAN株式会社)としては、宝探しをコンセプトにしたリアルな地域やテーマパークを舞台にした「宝探し SAGASE」やWEB上の日本地図で宝を探し出す「CL!CK M@P」を中心にして、発見の感動をより多くの方に提供していくとともに、ClosedRestaurant、大富豪ゲーム、CrazyGamesなど様々なタイアップイベントを開催していきます。
2013年も引き続き、多くの方にファンになってもらえる取り組みとともに、宝探しを通じた地域活性化へ挑戦し続けていきますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。

RUSHJAPAN株式会社
取締役 安福 久哲

E-Pin企画

今年はミステリーナイトをはじめとする本格推理イベントの展開の他、3月に謎解きドラマ「AXNミステリーからの挑戦状『シェリー酒は死の香り』」がOAされます。同時に「あなたに解けるか?名推理に総額100万円!」という視聴者参加型謎解きキャンペーンが展開されます(Webでも視聴可)。4月にはミステリーナイト25周年記念『綾辻行人殺人事件【主たちの館】』が講談社より出版されます。恒例の本格推理イベントは、2月に舞浜のイクスピアリにて、リアルRPGを意識した本格推理イベント『ねらわれた戴冠式~たちあがれ街の勇者たち~』が開催され、8月には26年目となるミステリーナイトが東京・大阪・福岡で開催されます。また、ツアーやM3など他の企画も進行中です。
これからも、引き続き、本格推理に主題を置いた参加型謎解きにより一層力を入れて行きたいと思います。

体験型エンタテインメント制作者(非営利)


dp96s

2013年も引き続き、焦らずマイペースで間口の広い推理イベントを創っていきます。次は、暖かくなる頃に皆様に推理のひとときをご提供するべく『推理展示2』の準備を進めております。映像作品をなんとか創ってみたいので、次の次はもしかすると…(滝汗

アクション・リ・アクション

3月24日に「アクション・リ・アクション ~カフェ!へようこそ~」というイベントを行います。
高田馬場に新しくオープンするカフェのオープニングイベントとして、Teaパーティーを開催。
やって来たのは、色々な職業のお客様、ひと癖もふた癖もあるお客様、何かの事情を抱えているお客様、そこで起こる様々なハプニング。
どんなパーティーになるか、それはあなたの行動次第。
体験型イベントとしてよく想像される謎はでてきませんが、参加者の皆様がインタラクティブに楽しむことのできるイベントになるよう一同楽しく制作しております。
おいしいおちゃをご用意してお待ちしております。

イベントページ http://t.co/ygz4ch9

2013年新春によせて【体験型謎解きゲーム制作者編】


2013年の新春を記念して、体験型エンタテインメントの制作者の皆さまから新春メッセージを募集したところ、数多く寄せていただきました。記事が長くなりすぎないよう、2つに分割してお届けします。

こちらの記事でご紹介するのは、体験型謎解きイベントの制作者の皆さまです。ARG(代替現実ゲーム)の制作者、及び、宝探しや参加型本格推理イベントなど、謎解き以外の体験型エンタテインメントの制作者からのメッセージは、もう一つの記事をご覧ください。

なお、区分は基本的にこれまでの制作実績を元に、ARG情報局で分類させていただきました。また、各分類の中では順不同(投稿順)です。最近は幅広い活動を行う制作者も多く、分類も難しいのですが、もしも不備などございましたらご指摘ください。各団体のアイコンは twitter アカウントへのリンクになっています。

制作者の皆さま、メッセージをお寄せいただき、ありがとうございました!


体験型謎解きゲーム制作者(商業ベース)


GainJapan

岡山のチームGainJapanです。今年はさらに大きなイベントを開催すべく計画中です。春に地元で瀬戸内国際芸術祭に合わせて謎解きイベントを開催。さらに夏から秋くらいで関東・関西での謎解きイベント開催を計画中。
大きなイベントもですが、基本的に地域活性化向けにいろんなことを出来ればと思い活動しています。今年はそれをもう少し推し進めて広域に活動していければと思っています。

謎組

謎組は、日常にワクワクを提供するイベントづくりを心掛けています。

具体的なこれまでの取り組みは街巡り型のイベントが中心でしたが、
巳年の「巳」には、新しい生命の芽吹きの意味があることから、
最新イベント「怪盗クロタマゴからの挑戦状」では、宿泊型イベントの開催
という新たな試みを行います。また、良いコンテンツづくりはもちろん
のこと、企業さまとのコラボイベント企画も積極的に行っていきます。

黒子の如く陰ながら体験型イベントを世に広める活動も
ネットやリアルを通じて取り組んで行きたいと思います。
これから体験型イベントが、さらに大きなムーブメントとなるよう
おどろきやワクワクを提供するイベントを世に送り出していきます。

世界中に体験型イベントの素晴らしさが広まりますように!

*******

最後に...謎組からの"メッセージ"を受け取っていただけたなら幸いです。
(編注:"メッセージ"を受け取るには、PCの広い画面のほうがよいそうです)

WonderQ

今年も色々なコラボで謎解きをメジャーにすべく頑張りたいと思います。「なぞとも」も、よろしくお願い致します。

東京ボウズ

人が集まって繋がって広がって…

そんな場であり続けたいと思います。

今年は毎年恒例GW式根島宝探しをはじめ、企業向けのイベントも積極的に行っていきたいと思っています。

東京ボウズはお友達出会い系です!
ぜひ遊びに来てください!

イベンティア

おかげさまで、2012年は様々なイベントを実施することができました。
2013年は1/20札幌、2/2大阪、2/10東京で開催の「講義からの脱出」&「リアル鍵っ子ゲーム」を皮切りに、2/23・24開催の、南さん&千石さんが謎制作の大阪市中央公会堂での「中央公会堂最大の危機」まで発表していますが、それ以降も面白いイベントをいろいろと企画しております。
イベンティアとしては、堅実に、しかしそれと同時に挑戦的に、いろいろとイベントをやっていきたいと考えています。「こんなことできたんだ!?」と驚かせるようなことができるよう頑張っていきますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

体験型謎解きゲーム制作者(非営利)


NowRevent

我々NowReventは昨年12月の神タワークエストが初の公演で現在再後発の団体なので、今年はまず皆さんに知っていただきたいと思います。演劇を使いやすい立場にあるので、それを武器に臨場感や独自性のある作品を作っていきたいです。

RDG

【2013年のRDG】2月にたぶん史上初の東京大阪の同時公演です。史上初なので、カッコいいです。その後も、とりあえず他の団体にない感じの楽しいことをします。それと、2013年のテーマは「メタ」と「脱・謎」でいこうとおもいます。

K-dush2

あけましておめでとうございます!
慶應生の謎解きイベント制作サークルK-dush2です。
私達は、学生へ謎解きの楽しさを広める事を目的として活動しています。
今年も学生をはじめとしたたくさんの方々に楽しんでいただけるように頑張ります!よろしくお願いします!

謎まめ商会

2013年も①最後に「あぁ~!!!」と言われる謎、②クスリと笑えるストーリー、③どこでも遊べる、そんな謎作りを目指します。関東・関西謎フェスがある事を期待して、どこも作ってない【何か】を作りたいです。

バス謎制作連合

謎フェスにあわせてバス謎3、4を販売したいと思ってます。バス謎3である「三度目の!あるバスジャック犯との遭遇」はこっそり鋭意作成中です!また、持ち帰り謎だけでなく今年はバスが絡んだリアルイベントも実施したいと夢見ております。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

クロネコキューブ

クロネコキューブ、結成2年目の今年、ワクワクとドキドキと謎が詰まったイベントをもっと展開していくにゃあ!まずは2月の『海岸線大脱出・改』を楽しみに待っているにゃあ!

よだかのレコード

日本武道館でこの世で一番美しい脱出ゲームをする、そのための第一歩。あと体重を5kg減らす!

TAMGRAM

明けましておめでとうございます。団体名を改名しTAMGRAMとして初めて迎える新年です。今年は他団体様とのコラボを多数出来ればいいなぁと考えております。また、5月にはカルカルで新作(タイトル未定)の公演を行う予定です。本年もよろしくお願いします。

2013年1月18日

21世紀のグループアイドルに見る“ARG性”

(この記事は「アニメ好きなコンサルタントと弁護士によるBLOG」の1号さんより、寄稿していただきました。昨年、人気が急上昇したアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の展開に、ARGの手法と共通する部分があると感じていたARG情報局のえぴくすが、ももクロの熱心なファンである1号さんに依頼して執筆していただいたものです。ももクロにおけるARG要素について、ファンの視点から語っていただきました。みなさんは、これらの意見にARGのなにかを感じることはできるでしょうか)

2010年代に入り、日本国内でもARG(代替現実ゲーム)的な試みが次々に行われるようになりました。
ARGと銘打ってそれを“売り”にする試みもあれば、ARG的な要素を含むことに無自覚なまま展開されている試みもあります。

2012年、最も多くのプレイヤーを巻き込んだARG的な試みは、実は「ももいろクローバーZ(通称:ももクロ)」という女性5人組アイドルグループだったのではないか。そう私は思っています。その、ファンを巻き込んだももクロを育てていく活動のことを、この記事では以降「ももクロキャンペーン」と呼びます。去る2012年12月31日に放送された第63回NHK紅白歌合戦が、ももクロキャンペーン第一部のファイナルイベントでありました。

一連の「ももクロキャンペーン」の中で、ARG的だった具体例を示しましょう。

2013年1月15日

もうすぐ再開!? 本格ARG「bubblegum」のこれまで


(この記事は ARG プレイヤーで、プレイログの丁寧な記録でも知られる、ましろさん(@mashir0_0)からのご寄稿です。コアでディープな本格ARGと評判の高い bubblegum がまた帰ってくるということで、新しく興味を持たれた方が参加しやすいように、これまでの経緯を簡単にまとめていただきました。なお、記事の題名はARG情報局側で付けたものです)

【BUBBLEGUM(バブルガム)】は2011年2月下旬より開始されたARG(代替現実ゲーム)です。参会によってリリースされた第1弾(2011年2月~9月)【boot】、元気ARGとのコラボが実現した第2弾(2011年12月〜2012年6月)【re:boot】に続き、今期はだいたい( @team_daitai )が手がける第3弾【final:boot】として、次の上弦の月(2013年1月19日)を迎える頃に「何か」が起きるようです。

そこで、これまでの経緯を簡単にご説明致しましょう。

2013年1月8日

『持ち帰り謎』の登場と今後の課題

(この記事はバズ謎制作連合(@busjack_info)のあっきーさんに寄稿していただきました。
これまで公演型のイベント制作に注力していた体験型謎解き制作団体が、公演に囚われない形態として作り始めた『持ち帰り謎』について、当事者の立場からの視点で解説していただいています)



持ち帰り謎とは


謎フェスにて出現した「持ち帰り謎」について、まとめたいと思います。

「持ち帰り謎」と言うのは、11/3(土)、11/4(日)に開催された「謎フェス」実施時に発生した単語です。従来の謎解きイベント,ARGイベントとは異なり、自宅等に持ち帰り、会場や公演時間等の制約を受けずにほぼ謎解きを完遂できる謎、であると言えます。

「持ち帰り謎」という単語自体は「イベントで買って持ち帰って解く」という性質上、謎フェスで発生しました。しかし、その原型となる「自宅で解ける謎」は、CDを聞いて謎を解く「コヨダレ探偵事務所」を始祖とし、それまでにも自宅で出来る謎としてSCRAPの「謎箱」やRDGの「缶バッチ謎」がありました。

謎フェスでは500円を中心として100~1000円で各団体、個人が販売を行いました。

また、謎フェス後もコミックマーケットのイベンティアブースにて1万円の「あかない金庫」が販売される等、まだ発展途上の状態です。

2013年1月6日

観客が謎解きによってストーリーに介入する演劇公演「謎解きActOnステージ」が1月19日、20日に開催!



プレスリリースによると、観客が謎解きによってストーリーに介入する演劇公演「謎解きActOnステージVol.1~崖っぷちアイドル・マコリンを救え!~」が1月19日と20日に開催されることが決まりました。
制作は劇団おしゃれ大学と「BLOOD-C The Last Dark ARG」を制作していたラ・シタデールLLC.がジョイントしてできたユニット「劇団ラシャレ大学」のほか、謎解きゲーム・体験型エンタテインメントのレビューBLOG「リアリス!」も加わっています。

内容はサスペンスや殺人事件といったシリアスなものではなく、
「新人アイドル・マコリンの極秘ライブが、マネージャーによって中止させられそうになってしまった! 果たしてあなたは、迫りくる数々の困難をあなた自身のチカラで解き明かし、無事にライブを開催させられるだろうか!?」
というものになっており、ステージを使った演劇要素があるだけでなく、ストーリーにも介入できる謎解きになっているようです。

また、劇中に登場するアイドル”マコリン”本人と思われるブログが存在していたり、マコリンを応援する親衛隊のものと思われるブログも公開されているなど、ARG的な仕掛けも散りばめられているようです。
本編にどのような形でARGが関わってくるのか、興味のある方はぜひ覗いてみてください。

関連リンク
公演公式ページ