2010年5月6日

ARGNet:2010年Webby受賞者発表:「Letters to the Future」、「District 9」、「True Blood Take Home Honors」


5月4日、「第14回Annual Webby Awards」の受賞者が発表された。同賞はその年の「インターネットにおけるインタラクティブデザイン、クリエイティビティ、ユーザビリティ、ファンクショナリティが素晴らしいと認められた」ものに対して送られる賞で、今回は「Love Letters to the Future(Xenophile Media)」、「District9(邦題:「第9地区」(Trigger LLC)」、「True Blood(HBO)」の3つのARGが栄誉に輝いた。

「Love Letters to the Future」は「GREEN」部門の「Webby Award Winner」、「People's Voice Winner」の両方を受賞した。このキャンペーンは未来の世代に向けて世界中のコミュニティからメッセージを収集していくというもの。この中からトップ100のメッセージが、2009年12月13日にコペンハーゲンで行われた国連気候変動枠組条約締約国会議のときタイムカプセルに入れられた。
同作品はXenophile Mediaがウェブサイト上に未来からの謎やメッセージを隠したほか、世界中の様々な場所にもAR(Agument Reality)画像を隠し、参加者はキャンペーンをインタラクティブに楽しむことができた。
このARGの詳細については「Greenpeace International」でも紹介されているほか、「the Love Letters to the Future blog」の内容を追うことで知ることができる。

「District 9」は「MOVIE AND FILM」部門の「People's Voice Winner」を受賞した。同作は映画が公開されるまでの期間、視聴者は義勇軍である「Multi-National United」と生活に溶け込んでいるエイリアンについて学べるという内容。ソニーピクチャーズはウェブサイトの視聴者に対して映画をより深く理解するための包括的なトランスメディア・キャンペーンを実施し、特に映画の屋外広告で公園のベンチを利用した「革新的で物語性を喚起させる手法」が評価された。
「District 9」についてより広く知りたければ、「MovieViral.com's coverage」をチェックすると良いだろう。

最後となったが、「True Blood」はセカンド・シーズンのプロモーションを目的としたインテグレーテット・マーケティングが「INTEGRATED CAMPAIGNS」部門で「People's Voice Winner」を受賞した。HBOとCompfire Mediaがシーズン・ワンのときに作っていた「Blood Copy blog」とバイラル・ビデオなどのARGを改造する形で実施された。このやり方はいくぶん論争を巻き起こし、Gawker Mediaによる「vampire-run blog」に反映された。

「2010 Webby Award」を受賞された皆さん、おめでとう。そして2011年のアワードでも素晴らしいデザイナーズ・メイキングを期待している。

※以上はARGNetの記事「2010 Webby Winners Announced: Letters to the Future, District 9, and True Blood Take Home Honors」の翻訳です。

0 件のコメント:

コメントを投稿